プロ野球

「あれは理解できない」新庄監督の“優勝目指さない発言”を落合博満が語る。「勝つためにやるのがプロ野球」とも

THE DIGEST編集部

2022.03.06

就任会見で独自のプランを打ち出した新庄監督。それに対して落合氏は思うところがあるようだ。写真:産経新聞社

 かつて中日の黄金期を築いた名将から、"ビッグボス"へアドバイスが飛んだ。

 声の主は、落合博満氏だ。2004年から2011年まで中日の監督を務めた同氏は、独特の"オレ流采配"で全年Aクラス入り。それだけでなく4度のリーグ優勝と1度の日本シリーズ優勝も達成した。
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 球界屈指の実績と経験を誇る名将は、3月6日に行なわれた日本ハムと巨人のオープン戦のテレビ東京での中継で解説として登場。そこで球界を賑わせる"ビッグボス"こと新庄剛志監督(日本ハム)について、こう持論を語った。

「監督だから好きなことやっていいんじゃないですか。今までなかったことをやろうとしているわけでしょ。それに関してとやかく言う事はないですよ。シーズン終わって結果がどうか、その評価だけ。それまでは自分のやりたいようにやればいい」

 球界のレジェンドとして、新人監督に助言した68歳。一方で、就任会見の場で「優勝なんて一切目指さない」と語った新庄監督のプランについては、「あれは理解できない」とピシャリ。さらにそのスタンスに疑問を投げかけた。

「勝つためにやるのが、プロ野球の世界。それを優勝しなくてもいいと出てきた時点でクエスチョンマークでしたね」

 もっとも、落合氏自身も独自の選手育成や采配で中日を強化してきた。だからこそ、新庄監督のやり方には少なからず思うところがあるようで、1年目となる今季を選手の力量を判断する年とした点については、異論も唱えている。

「それだったら選手はかわいそう。選手は勝ちたいし、優勝したいからやっている。自分の給料をあげたいと、一生懸命やっている。それにストップをかけるようではモチベーションが上がらない」

 監督としての偉大なる先達から手厳しいアドバイスを受けた新庄監督。日本ハムは今月25日にソフトバンクとの開幕戦を迎えるが、はたして、そこまでにどれだけ強化できるだろうか。

構成●THE DIGEGT編集部

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