異例のオフに日本行きを決めた助っ人が、改めて決断に至る経緯を語った。
12月以降、労使交渉が難航しているMLB。メジャー契約締結が困難なロックアウトの状況が3か月以上続いている。そんな中、安定した雇用とプレー環境を求め、マイナー契約ではなく日本や韓国への移籍を選択する選手も相次いだ。
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米専門メディア『Baseball America』は、今季NPBに入団する助っ人の声を掲載。巨人のマット・アンドリースも、日本行きに至った経緯やその心中を語っている。
通算217試合登板の実績を持ち、当初は今オフ早々のメジャー契約を目指していたというアンドリース。しかし、「多くの球団が労使協定などの不確定要素がある中で、早急に何かを約束することをためらっていた」と振り返ったように、契約は想定通りには進まなかった。
その段階で届いた巨人からのオファー。「日本から声がかかったとき、オフシーズンの早い段階で決断を迫られたようなものだった」と、悩んだことを明かした。それでも、保証された年俸や登板機会など、より良い条件を求めて移籍を決断。その最大の理由を以下のように述べている。
「マイナー契約で2万5千ドル(約290万円)を稼ぐことになるのは、3人の子どもがいる私の家族にとっては厳しいものだっただろう」
現在、日本への渡航を間近に控えるアンドリース。同記事の中で、「今、それ(ロックアウト)がまだ続いているので、私はかなり良い決断をしたように思われる」と、12月の自らの決心を振り返って評価している。
巨人では先発ローテーションの一角としての活躍を期待されている32歳。その右腕には、愛する家族の生活はもちろん、10年ぶりの日本一を目指すチームの命運もかかっていると言えそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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