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MLB新ルール「シフト禁止」で大谷翔平はより”支配的”になる!米記者言及「昨年以上のものが見られる」

THE DIGEST編集部

2022.03.09

大谷はさらなる飛躍を遂げるのか。ロックアウトの解除が待たれるばかりだ。(C)Getty Images

大谷はさらなる飛躍を遂げるのか。ロックアウトの解除が待たれるばかりだ。(C)Getty Images

 MLB機構と選手会の労使交渉は難航しており、いまだに合意には至っていない。

 そんな中、現地時間3月6日(日本時間7日)にニューヨークで行なわれた交渉においては、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平に朗報となりそうなルール改正に向けての大きな進展があった。

【動画】史上最強打者の呼び声も!2021年に大谷翔平が放った“全46本塁打”を一挙振り返り!

 そのひとつが、大谷にとって厄介な「極端な守備シフト」が禁止されることだ。

 これまで引っ張り傾向の強い左打者の大谷に対し、相手チームは「大谷シフト」を敷いてきた。具体的には三塁手が本来のショートがいる近くに移動し、ショートは二塁ベース付近、そして二塁手はライト近くの深くまで守るようにしていた。しかし、新ルールでは、二塁ベースを挟んで、一塁側と三塁側に2人ずつの内野手を配置しなければならなくなる。

 大谷はこのシフトによって安打性の当たりを捕球される場面も多かっただけに、守備シフトが規制されれば、安打数が増えることは確実だろう。

 エンジェルス専門サイトの『Halo Hangout』のエバン・デサイ記者は、MLBが守備シフトを禁止することで最も恩恵を受けるエンジェルスの選手として大谷の名前を挙げている。
 
 同記者は「新しい守備シフトが設定されたらオオタニがどれだけ支配的になるか、どれだけ電光石火になるか想像できるだろうか。昨年のようにバントでヒットを量産する姿は見られなくなるが、それ以上のものを見ることができるだろう」とコメントしている。

 また、先月に合意に至ったナ・リーグでのDH制の導入も大谷にとっては追い風となっている。

 大谷はこれまで、敵地で行なわれたナ・リーグとの交流戦には代打で出ることが多かった。そして昨シーズン、本塁打王を争っていたブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)に打席数が減るハンデを背負うことにもなっていた。しかし、ナ・リーグのDH導入で約40打席増えると試算されており、今季以降は“平等”に戦うことができる。

 昨季は打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁と驚異的な打棒を振るい、投げても9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマークして満票MVPを成し遂げた大谷。両リーグでのDH制が導入される今季、そして極端な守備シフトが禁止される23年に、大谷は一体どれだけ記録を伸ばすのだろうか。今後もますます目が離せなくなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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