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MLB

「MLBが事態を混乱させ、責任逃れしている」シャーザーが突然の国際ドラフト導入にブチ切れ!「ファンは一緒に戦って」

THE DIGEST編集部

2022.03.10

これまでもご意見番的な立ち位置で提言してきたシャーザーも、国際ドラフトの提案には驚きが隠せなかったようだ。(C)Getty Images

これまでもご意見番的な立ち位置で提言してきたシャーザーも、国際ドラフトの提案には驚きが隠せなかったようだ。(C)Getty Images

 現地時間3月9日、MLB機構と選手会の労使交渉が再び暗礁に乗り上げ、機構はこれまで中止が決まった2カードにさらに1週間分の全試合のキャンセルを発表した。

 しかし前日の交渉では、大きな争点となっていた、ぜいたく税の限度額並びに最低年俸の引き上げに加えて、ボーナスプールでもMLB側が大幅に譲歩。現地記者の多くが9日の交渉を前にして「今日に妥結する可能性が高い」と安堵し、選手、ファンの期待は高まるばかりだった。だが結果は破談。今回のポイントになったのが、国際ドラフト導入だった。

 いわゆるインターナショナル・ドラフトは、中南米の選手たちの反発が強く、過去の労使交渉でも話題になりこそすれ選手会は拒否。何より、今回の労使交渉においてもほとんど議題に上がっていなかったセクションだった。機構側は3つのオプションを提示したが、選手会は拒否。逆に選手会も新たな妥結案を示したものの、今度は機構側が拒否して今回の試合中止が決まった運びとなっている。

【動画】圧巻の3者連続3球三振! 最強シャーザーの衝撃投球
 
 寝耳に水だったのは、選手たちも同じのようだ。選手会代表の一人であり、サイ・ヤング賞を3回受賞しているマックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)は今回の労使交渉が破談に終わると、「我々は一度も国際ドラフトに関してオファーをされていなかった」と告白。そして、選手一同が反対意見となって突っぱねたとした。

 これまでMLB機構に対して数々の怒りをぶちまけてきた最強右腕は、「MLBが事態を混乱させて、責任逃れをしている」と怒り心頭。そして最後にこう付け加えた。「ファンのみなさん、どうか我々と一緒に戦ってください」。

 確かに選手会の言い分はもっともではあるものの、ファンの多くが望んでいるのは一刻も早い開幕。昨年12月2日に始まったロックアウトは100日目を迎えているが、果たしていつ終わりを迎えるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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