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プロ野球

日本で「自分を見失った」元広島助っ人が韓国で人気沸騰!球団首脳陣が「40本塁打は打つ」と太鼓判を押す理由

THE DIGEST編集部

2022.03.12

広島時代には思うような結果を残せなかったクロン。彼は韓国で己を見つめ直している。(C)THE DIGEST

広島時代には思うような結果を残せなかったクロン。彼は韓国で己を見つめ直している。(C)THE DIGEST

「日本では球場につくと、何人もの人たちが『もっとこう変えろ』とか『こう直せ』って言ってくるんだ。それで僕は自分の良かった時の感覚を見失ってしまったんだ」

 昨シーズンまで広島に在籍したケビン・クロンは、日本球界で結果を残せなかった理由を、新天地となる韓国のメディアでそう語った。
【動画】韓国で打撃に変化? 元広島助っ人クロンの打撃シーンをチェック

 規格外の長打力を期待されたクロンだが、前半戦42試合で、打率.231、6本塁打、16打点と低迷。後半戦に至っては二軍生活を余儀なくされ、わずか1年で退団。その後、昨年12月に韓国のSSGランダースと契約を果たした男は、「自分が何者であるかを忘れてしまったというかね。異国の地で、相談相手もなく、1人で生きていくのは大変だった」と悔し気に日本時代を振り返っている。

 もっとも、2019年に3Aで打率.331、38本塁打、105打点というハイアベレージを残したポテンシャルは健在だ。韓国メディア『MK』は、「今のところ、チーム内でのクロンの評価は非常に高い」と分析する。

「練習に真剣に取り組むだけでなく、明るく朗らかな性格からムードメーカー的な役割も担っている。さらに身長196センチ、体重113キロのがっしりした体格から生み出されるパワーも“本物”だ」

 無論、球団関係者は大きな期待を寄せる。昨シーズンで引退した元横浜DeNAのジェイミー・ロマックの後継者として、「間違いなく40本塁打は打てるね」と太鼓判を押すのは、ランダースのチョン・ギョンベ打撃コーチだ。

「コーチングたちのアドバイスもよく聞いてくれるし、自身の悪いところがあれば、それを直すという気概がある。うまく順応すれば、40本塁打を打つ力はあるね。彼は日本でコーチからスウィングを修正されすぎて、大きなストレスを感じていたようだから、我々はそれをとやかく言うつもりはない。すべてのボールを打ちに行く癖だけ直して、球種を絞って打ちにいけば、結果を残せるはずだ」

 当人も「(韓国は)あくまで提案として課題を指摘してくれるから、アメリカのように気楽にアプローチできる。成功するスタイルを見出したい」とやる気を漲らせている。日本では期待に応えられなかった元NPB助っ人は、同じアジアの地で捲土重来を期する。

構成●THE DIGEST編集部

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