現地時間３月10日に、99日間も続いたロックアウトが明け、MLBの各球団は４月７日のシーズン開幕日に向けた準備に余念がない。
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　FA（フリーエージェント）選手たちの動きもせわしなくなっている。そのなかで小さくない注目を集めているのが、昨年11月に広島からのポスティングを正式に宣言した鈴木誠也だ。交渉期間は残り17日となっているが、現地メディアでは、マリナーズ、ドジャース、ジャイアンツ、カブス、レッドソックスとの交渉が報じられてきた。

　球界でも指折りの人気銘柄となった27歳。だが、ここにきてパドレス入りの可能性が急浮上している。現地時間３月13日には、本拠地ペトコ・パーク（サンディエゴ）を訪れ、球団幹部と直接面談。新天地の選定は最終局面を迎えたと言えそうだ。

　パドレス入りの可能性は、現地メディアでもクローズアップされている。MLBの移籍情報に詳しい専門サイト『MLB Trade Rumors』によれば、同球団の当初の狙いは別の選手にあったという。

「いまや、スズキはパドレスの補強リストで『A』の部類に入るトップターゲットだ。そもそもパドレスは、ネルソン・クルーズかスズキを獲得し、エリック・ホズマーかウィル・マイヤーズのどちらかをトレードで放出する狙いがあった。しかし、クルーズがナショナルズと契約したことで、計画は破綻。パドレスはスズキに的を絞らざるを得なくなり、その追及を強めることになった」
　さらに「スズキは、パドレスのロースター作成において最も重要な人物になった」と記す同メディアは、こうも続けている。

「クルーズはDH限定だと考えると、守備力のある外野手として期待できるスズキの方が、パドレスにフィットするのは間違いない。仮にマイヤーズがトレードできずにレフトが空かなかったとしても、スズキは別のポジションでも簡単に起用できる」

　キャリア通算17年で、通算449本塁打、1913安打というMLB屈指のスラッガーであるクルーズ。そんな41歳の獲得失敗により、一気に進んだ感のある鈴木のパドレス入り。チームにはダルビッシュ有も所属しているだけに、正式に入団が決まれば、日本人にとっても、興味深い移籍となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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