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99マイル&5Kも「完璧ではなかった」? 大谷翔平の今春初登板を米放送局が分析「期待は裏切らなかった」

THE DIGEST編集部

2022.03.22

1失点こそ喫したが、危なげない投球を披露した大谷。(C)Getty Images

1失点こそ喫したが、危なげない投球を披露した大谷。(C)Getty Images

 今春の初登板は、手応え十分の内容となった。

 現地時間3月21日、春季キャンプが行なわれているアリゾナで開催された「カクタス・リーグ」で、ロサンゼルス・エンジェルスは、カンザスシティ・ロイヤルズと対戦。先発登板を果たした大谷翔平は、2回1/3(50球)を投げて1失点、5三振を奪う上々のピッチングを見せた。
【動画】記者も唸った奪三振ショー! 大谷翔平の2022年初登板で見せた快投シーンをチェック

 ライバルチームを相手にした形では、今年初登板となった右腕だが、堂々たるマウンドさばきを見せる。初回を無失点で終えた2回には、外角からストライクゾーンへと曲げるバックドアのスライダーと力強い直球で2つの奪三振をマーク。さらに3回には、本人が「チェンジアップなのか、スプリットなのか、中間球みたいな球、かなと思います」と語った沈む変化球で三振を奪うなどロイヤルズ打線を惑わせた。

 3回途中にタイムリーヒットを浴び、お役御免になった。それでも、最速99マイル(約159.3キロ)の速球を投げ込むなど、背番号17が見せつけた貫禄のある登板には、現地メディアも熱視線を送った。

 米スポーツ専門局『CBS Sports』は、「アメリカン・リーグMVPであるショウヘイ・オオタニは、観る者の期待は裏切らなかった」とレポート。さらに「対戦した11人の打者のうち5人を三振に仕留めた」と続け、次のように評した。

「3本の被安打から1失点を喫したため、決して“完璧”と言える投球ではなかった。だが、まだスプリングトレーニング。健康であること以外に最も重要なのは、内容がどうであったかだが、その点は完璧であった。フルパワーを臨むべき開幕に向けては、いい兆候だ」

 今春はあと2試合に登板予定。そのなかで65球、80球と投球数を増やしていくという大谷は、試合後に地元放送局『Bally Sports West』などの取材に応じ、「今までは手術があったり、痛いところがあったりして、試合に集中できていなかった。そういう意味でも、今日はいい1試合目になった」と振り返った。

 4月7日(現地時間)に行なわれるヒューストン・アストロズとの開幕戦に向け、順調なペースで歩みを進めている。開幕投手も有力視される二刀流戦士から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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