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大谷翔平の開幕投手決定は「当然だ」。エンジェルスの選択に米専門メディアは納得「ショウヘイは球界を代表する投手」

THE DIGEST編集部

2022.03.26

ついに開幕マウンドに上がる大谷。その早期決定は球団からの信頼の表れとも言えるものとなった。(C)Getty Images

 世界最高峰の舞台に挑んで5年目。日本球界が誇る至宝は、ついに投手としての大役を命じられた。
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 現地時間3月25日、ロサンゼルス・エンジェルスは、大谷翔平を4月7日(現地時間)に行なわれるヒューストン・アストロズとの本拠地での開幕戦に先発登板させると発表した。今春のオープン戦では1登板しかしていないが、順調な調整ぶりから早期決定となった。

 いわゆる「リアル二刀流」で一躍ブレイクを果たした昨シーズンに掴み取った信頼は揺るがない。投げても23先発で130.1回を投げ、9勝(2敗)、防御率3.18、156奪三振と、およそ打者のそれとは思えない成績を記録し、1年間先発ローテーションを守り抜いた。

 今オフにエンジェルスは、ニューヨーク・メッツからFA(フリーエージェント)となっていたノア・シンダーガードを獲得。一部の米メディアでは、この剛腕を開幕投手に推す声もあった。だが、彼は昨年9月にトミー・ジョン手術のリハビリから復帰したばかり。その事情もあって、「彼はふさわしい」と語るジョー・マッドン監督をはじめとする球団首脳陣は、大谷に初めての大役を託した。

 もっとも、日夜、エンジェルスを追うメディアでは、「当然の決定」という声が上がっている。開幕投手決定の一報を受け、専門サイト『Halo Hangout』は「十分に値する。他にいるだろうか。ショウヘイはエンジェルスだけじゃなく球界を代表する投手のひとりだ」と指摘。同じく専門メディア『Angels Win』は、次のように強調した。

「特別な選手は特別な試合でフィーチャーされるべきなんだ。やはり開幕日は休日にするべき特別な日だ。ショウヘイ・オオタニがマウンドで試合を始め、打席に立つたびに、世界がテレビで彼の凄みを目撃する必要がある」

 ちなみに、開幕投手を務めた選手の前年度の本塁打数記録は、1932年にウェス・フェレル(クリーブランド・インディアンス=現ガーディアンズ)がマークした9本。すなわち、昨季に46本を打っている大谷は、4月7日にマウンドに立ちさえすれば、新たなMLB記録を打ち立てられる。

 はたして、彼はふたたび球史を塗り替えるのか。開幕日までに2回の登板が予定されるサムライの調整に引き続き注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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