世界屈指とも言える実力派クローザーの去就が、密かな注目を集めている。かつてヒューストン・アストロズなどで通算155セーブをあげる活躍をした元メジャーリーガーのロベルト・オスーナが日本行きを目指しているというのだ。
日本野球にとっても見過ごせない一報。これを去る4月1日に報じたラテンアメリカの野球情報を熱心に取り扱う専門メディア『Al Bat』は、「オスーナは、いま、新天地への一歩を踏み出そうとしている」とすっぱ抜き、「彼は今夏までに日本のプロ野球チームとの交渉をまとめようとしている」と大々的に伝えたのだ。
2020年に右肘を故障したオスーナは、その回復状況が芳しくなかったため、同年オフにアストロズを戦力外となると、昨年5月に母国であるメキシコ・リーグに復帰。昨シーズンは56試合に登板し、防御率1.11、25セーブ、奪三振率10.60と全盛期を彷彿とさせるハイパフォーマンスを見せつけていた。
もっとも、報道後にオスーナは所属するメキシコシティ・レッドデビルズでの練習に復帰。『Al Bat』も「試合に出場する準備をしている」と伝え、日本行きは不透明な情勢となっていた。
とはいえ、完全に可能性が潰えたわけではない。より環境が整備され、母国よりも大型の契約が見込める東洋の島国でのプレーは、本人のキャリアにとっても有益になり得る。それだけに現地でもオスーナの未来を巡る話題は尽きない。
メキシコの日刊紙『El Informador』のサルバドール・コシオ記者は「実のところ彼は目指していたメジャー復帰を果たせずに、日本で投げる機会を模索しているとも聞いている」とレポート。そのうえで「日本球界への進出が彼にどんな幸運をもたらすかはわからない」と厳しい見解を記した。
「日出ずる国で運試しをしようと決めたとしても、簡単にメジャーリーグに戻れるとは限らない。もしかすると日本へ行くことは衰退に繋がるかもしれない。それならば、環境的にはより近いメキシコで自分の価値を証明し続け、そこからマイナー契約でもチャンスを待つ方が簡単だと考える人もいる。実のところ私もそうだ」
もっとも、オスーナは2018年に起こした家庭内暴力騒動によって、MLBで再契約は見込めないとも囁かれている。しかし、だ。現在27歳と老け込む年齢ではない。150キロ台後半の速球、キレ味鋭いスライダーは、先述の昨季成績が示す通りに健在だ。
それだけに日本移籍が実現すれば、世界から熱視線を注がれるのは間違いなさそうだが、はたして――。
構成●THE DIGEST編集部
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2020年に右肘を故障したオスーナは、その回復状況が芳しくなかったため、同年オフにアストロズを戦力外となると、昨年5月に母国であるメキシコ・リーグに復帰。昨シーズンは56試合に登板し、防御率1.11、25セーブ、奪三振率10.60と全盛期を彷彿とさせるハイパフォーマンスを見せつけていた。
もっとも、報道後にオスーナは所属するメキシコシティ・レッドデビルズでの練習に復帰。『Al Bat』も「試合に出場する準備をしている」と伝え、日本行きは不透明な情勢となっていた。
とはいえ、完全に可能性が潰えたわけではない。より環境が整備され、母国よりも大型の契約が見込める東洋の島国でのプレーは、本人のキャリアにとっても有益になり得る。それだけに現地でもオスーナの未来を巡る話題は尽きない。
メキシコの日刊紙『El Informador』のサルバドール・コシオ記者は「実のところ彼は目指していたメジャー復帰を果たせずに、日本で投げる機会を模索しているとも聞いている」とレポート。そのうえで「日本球界への進出が彼にどんな幸運をもたらすかはわからない」と厳しい見解を記した。
「日出ずる国で運試しをしようと決めたとしても、簡単にメジャーリーグに戻れるとは限らない。もしかすると日本へ行くことは衰退に繋がるかもしれない。それならば、環境的にはより近いメキシコで自分の価値を証明し続け、そこからマイナー契約でもチャンスを待つ方が簡単だと考える人もいる。実のところ私もそうだ」
もっとも、オスーナは2018年に起こした家庭内暴力騒動によって、MLBで再契約は見込めないとも囁かれている。しかし、だ。現在27歳と老け込む年齢ではない。150キロ台後半の速球、キレ味鋭いスライダーは、先述の昨季成績が示す通りに健在だ。
それだけに日本移籍が実現すれば、世界から熱視線を注がれるのは間違いなさそうだが、はたして――。
構成●THE DIGEST編集部
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