「米国版のショウヘイ・オオタニ」として小さくない話題となっているのが、タンパベイ・レイズの外野手ブレット・フィリップスだ。現地時間4月11日のオークランド・アスレティックス戦で8回からマウンドに上がり、好プレーでファンを沸かせた。
【動画】本領発揮!米国版の"二刀流"が魅せたダイビングキャッチをチェック
7回を終えた時点で1-9と大差をつけられたレイズ。8回表、「9番・右翼」として出場していたフィリップスが敗戦処理のため投手を託されたのだ。球界最強のひょうきん男で、昨年7月にメジャー初登板を遂げた際にも話題をさらった男が再び魅せた。
8回はトニー・ケンプに安打を許すも、わずか5球で無失点に切り抜けた。好守として知れる27歳は、9回にその本領を発揮。1死一塁の場面で打席に入ったセス・ブラウンが外角高めに手を出すと、打球は三塁ベンチ側に高く上がった。フィリップスは素早く反応し、最後はダイビングキャッチ。これには米メディア『Jomboy Media』は、「投手史上最高のプレーを見せた」と絶賛する。
その後、満塁となり本塁打を浴びたものの、最後まで役目を果たした。これに人気アナリストのジャレッド・カラビス氏は、「米国版のショウヘイ・オオタニとしても知られるブレット・フィリップスは長打力を誇る奴らを苛立たせた。伝説だ」と賛辞を贈った。
試合後、レイズのケビン・キャッシュ監督は、「本当に信じられない。あのプレーは今オフにハイライトで見ることになる」とファインプレーを称えた。すると本人も「正直、私もそう思います」と同調し、「投手部門のキャッチ・オブ・ザ・イヤーを受賞できなかったら非常に残念です。私が一番得意なのはみんな知っているようにボールを捕球することなので」とユーモラスに回答した。
ロサンゼルス・エンジェルスの本家とは一味違った魅力を持つ米国版のオオタニ。マウンドで外野手のような働きも見せる彼の再登板が楽しみだ。
構成●THE DIGEST編集部
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