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“神ってる”鈴木誠也、地元局も驚嘆の2打席連続弾! 新人では102年で初の偉業も創出「すでに球史に名を刻んだ」

THE DIGEST編集部

2022.04.13

MLBトップクラスの数字を残している鈴木。その打力は米球史をもこじ開けた。(C)Getty Images

 メジャー1年目のサムライが、止まらない。

 現地時間4月12日、敵地で行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦にシカゴ・カブスの鈴木誠也は「5番・右翼」で先発出場。メジャー挑戦後は初となる2打席連続本塁打を放ち、持ち前のパワーを遺憾なく発揮した。
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 パイレーツの筒香嘉智との対決も注目を集めた一戦で、鈴木が快音を響かせたのは、5回無死に迎えた第2打席だ。メジャー通算83勝の左腕ホゼ・キンターナがフルカウントから投じた真ん中高めへの91マイル(約146.4キロ)4シームを豪快に振り抜く。すると、高々と舞い上がった打球は、あっという間に右中間スタンドに着弾した。

 日本時代にも見せていた逆方向への圧巻の打撃だ。4試合連続安打となる一打でチームに先制点をもたらした背番号27は、7回無死の第3打席でも魅せる。

 リリーフ登板をしていた左腕アンソニー・バンダと対峙した鈴木は甘く入った2球目を見逃さなかった。インハイへ入った92マイル(約148キロ)の4シームをジャストミート。こちらは打った瞬間にそれと分かる左中間スタンドへの一打となった。

 なお、カブスは鈴木が挙げた2点によって、パイレーツに2-1で勝利。セントルイス・カーディナルスと並んでナ・リーグ中地区で首位タイに立っている。

 チームの上位浮上にも貢献し、ルーキーとしてはこれ以上ないスタートを切った鈴木。とりわけ開幕前にアジャストに時間がかかるのではと懸念されていた打撃成績は、圧巻の一語である。打率.455こそリーグ6位(これも十分に凄い)だが、本塁打(3本)、打点(8)はいずれもリーグトップ。さらに強打者の証とも言えるOPS(1.696)でもリーグ2位につけているのだ。

 まさに神がかった活躍を続けているニューヒーローには、地元メディアも熱視線を送る。米放送局『Chicago NBC』は「スズキはすでに野球史に名を刻んだ。ここまでは順調だ」として、1920年に「打点」が公式記録となって以降では初めて「デビュー4試合で8打点以上と4四球以上を記録した選手」となったという。

 順風満帆な滑り出しを見せている鈴木。その打棒には引き続き注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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