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佐々木朗希の怪物ぶりに米メディアも熱狂! ヤンキース剛腕エースより速球は上?「エリート級。名声と富になる」

THE DIGEST編集部

2022.04.14

プロ野球史上16人目快挙を成し遂げた佐々木。そのピッチングは野球の本場でも話題となっている。(C)THE DIGEST

 怪物たる所以とも言える快投だった。4月10日にZOZOマリンスタジアムのオリックス戦で、プロ野球史上16人目の完全試合を成し遂げた佐々木朗希(ロッテ)だ。
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 一日にして数多の記録を呼び起こした。そもそも完全試合そのものが、槙原寛己氏(巨人)が達成して以来28年ぶりの快挙なのだが、弱冠二十歳の剛腕は、試合中に13者連続奪三振(日本新記録)を含む19奪三振(日本記録タイ)をマーク。ちなみにこの試合で達成した3試合連続の二けた奪三振も、"幕張の電気クラゲ"の異名でも愛された伊良部秀輝氏以来27年ぶりの球団記録となった。

 世界的に見ても球史に残るピッチングだ。無論、米メディアでも若きサムライの快投に対する興味は尽きない。西海岸を中心とした放送局『NBC Sports』は「日本の怪物について知っておくべきこと」と銘打ったレポートを掲載した。

 佐々木の完全試合を「驚異的な奪三振だ」と絶賛した同メディアは、「ロウキ・ササキの速球をMLBで比較したらどうなるか」という興味深いテーマにも切り込んでいる。

「平均球速99.5マイル(約160.1キロ)となるササキの4シームは、垂直幅(ボールの伸びを示す)19.8センチとエリート級だ。ここに93.2(約150キロ)マイル近いスプリットとのコンビは無比なものになる。似ているのは、ニューヨーク・ヤンキースのエース、ゲリット・コールかもしれない」

 2019年12月にヤンキースと9年3億2400万ドル(約352億3300万円)という大型契約を締結した剛腕を引き合いに出した同メディアは、「コールの速球はメジャーナンバーワンクラスだが、ササキの数値には到底及ばない」と続けている。

「コールの4シームは平均球速97.7マイル(約157.2キロ)で、垂直幅は17.9インチだ。これは昨季に投げた200イニングを投げた投手のなかでは最高クラスだ。間違いなく素晴らしい数字だ。だが、ササキのそれには及ばない。もちろん、アメリカと日本のボールの違いはある。しかし、それでもササキの速球はまさしく怪物級で、彼の未来に大きな名声と富をもたらす道具となるだろう」

 これまでも高く評価されてきた佐々木の剛速球。今回数々の記録を創出したパーフェクトゲームが、その再評価に繋がった。もちろん将来的には彼がMLBで活躍する姿も見てみたいものだが、何より怪我なく順風満帆な野球人生を送ってもらいたい。

構成●THE DIGEST編集部

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