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開幕から8三振の大谷翔平はスランプ? 研究された執拗な配球に“自己ワースト記録”も、まだまだ期待したい理由

THE DIGEST編集部

2022.04.13

思うようにボールが上がり切らない大谷。今季のスタートは決して芳しくはない。(C)Getty Images

思うようにボールが上がり切らない大谷。今季のスタートは決して芳しくはない。(C)Getty Images

 昨季にアメリカン・リーグのMVPに輝いた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。しかし、さらなる飛躍が期待された今季は悩ましいスタートとなっている。
【動画】「スランプに陥った」と心配の声も。手も足も出ずに三振に倒れた大谷の様子をチェック

 現地時間4月12日、本拠地で行なわれたマイアミ・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場した大谷は、第1打席から3打席連続三振。その後、8回に迎えた第4打席では初球を叩いてライト前ヒットを記録するも、待望の今季第1号は出なかった。

 この日はマーリンズの左腕投手陣にことごとく手を焼いた。第1、2打席は先発のヘスス・ルザートに、第3打席は2番手としてマウンドに上がったタナー・スコットに、それぞれ徹底した外角攻めに遭うと、力のないスイングが続き、バットが空を切った。

 大谷が開幕6試合連続で本塁打が出ないのは、2019年の5試合連続を上回るMLBキャリア自己ワーストの記録だ。開幕から計8つの三振を喫し、打率で見ても.160(25打数4安打)と、開幕して間もない時期とはいえ気になる状態ではある。

 もっとも、MVPイヤーの翌年というだけあって、相手バッテリーの配球が例年よりも、さらに厳しくなっている傾向は大いにある。事実、ヒューストン・アストロズとマーリンズとの開幕2カードでは、昨季に打率.255とウイークポイントとなった外角低めを中心とした組み立てが顕著に見られ、苦戦を強いられている感は否めなかった。

 かねてから大谷の改善点に挙げられていた確実性の向上が、早くも浮き彫りになっているとも言える。そんな二刀流戦士の現況は、現地メディアでも小さくない話題となっている。AP通信のグレッグ・ビーチャム記者は自身のツイッターで「ショウヘイ・オオタニは今日も3三振を喫した。アメリカン・リーグのMVPは、シーズン開幕から24打数3安打とスランプに陥っている」と指摘した。

 たしかにスランプかもしれない。開幕6試合で8三振も喫している。しかし、大谷はこれまでに苦手を克服してきた面がある。2018年に打率.167と極端に苦手だった外角高めは、昨季には.286にまで向上させた。この事実をもってしても、彼が苦にする外角低めに何らかの活路を見出すと期待をしたくなる。はたして、待望の一発はいつ飛び出すのか。

構成●THE DIGEST編集部

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