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鈴木誠也の“適応力”は大谷&イチロー級!4試合で3HR8打点に米メディアは驚愕「スズキの強さは否定できない」

THE DIGEST編集部

2022.04.13

2打席連続でホームランを放った鈴木。デビュー戦からの好成績には現地メディアも注目している。(C)Getty Images

 現地時間4月12日にシカゴ・カブスの鈴木誠也は、敵地で行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦に「5番・右翼」でスタメン出場。メジャーキャリア初となる2打席連続でアーチを描き、チームは2-1で勝利した。

 まず快音を響かせたのは、5回に迎えた第2打席だ。相手先発ホゼ・キンターナと対峙した27歳は、高めの釣り球をしっかりと見極めてフルカウントに持ち込むと、勝負の6球目、高め4シームをジャストミート。打球を右中間席へと運んだ。そして続く第3打席は、2人目の左腕アンソニー・バンダが投じた内角4シームを強打し、レフトスタンドに入れた。

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 7日の開幕戦以来、4試合で3発、8打点と好スタートを切った鈴木。米データ会社『Stats By STATS』によれば、「デビューから4試合で8打点以上、4四球以上」は打点が公式記録となった1920年以降ではメジャー史上初。また「デビューから4試合で3本塁打」は、2018年エンジェルスの大谷翔平以来の快挙だ。

 開幕から結果を残し続けるスラッガーに現地メディアも目を丸くする。米スポーツ専門紙『Sporting News』は、「NPBからMLBに移籍した選手は、一般的に伸び悩むことがある」と伝えたうえで、「シカゴ・カブスが獲得した広島カープのスター、セイヤ・スズキは対応可能とは認識されていたが、これほど早く対応できるとは誰も思っていなかった」と驚きをもって伝えた。

 そして「早い段階でのチームへの見返りは、ヨシ・ツツゴウやヒデキ・マツイよりも、ショウヘイ・オオタニやイチローに近いものがある」と高評した。

 また、同紙はアンディ・グリーンコーチのコメントも紹介。同紙の取材に同コーチは「シーズンが開幕してから、ストライクゾーンをうまく見極められるようになった」と称えたうえで、早くも今後に期待を寄せている。

「春先で、彼には何かを見せたいという気持ちがあるけど、もう少し振っていってもいいかもしれない。シーズンが進むと、ストライクゾーンの良い球も振っていき強さを示すと思う。その強さと決断力が、今後いきてくるはず」

 そして同メディアは、「この時期すべての評価が大袈裟だとしても、スズキの強さは否定できない。まるでベテランのような打席で、それが早く結果に結びついている」と締めくくった。

 日本の主砲の意地を野球の本場で見せる鈴木。現地メディアは、そんな彼がさらに躍動する姿を渇望している。

構成●THE DIGEST編集部

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