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MLB

アストロズ野手の“暗黙の了解”破りにまさかのブーイング! 大谷翔平はバント攻撃をどう捉えた?「勝つための手段」

THE DIGEST編集部

2022.04.21

快投を続けた大谷(左)。そんな偉才からなんとしてでも塁に出ようとしたグッドラム(右)の打撃が話題となっている。(C)Getty Images

快投を続けた大谷(左)。そんな偉才からなんとしてでも塁に出ようとしたグッドラム(右)の打撃が話題となっている。(C)Getty Images

 野球人としての意地が垣間見えたシーンだった。現地時間4月20日に行なわれたロサンジェルス・エンジェルス戦で、ヒューストン・アストロズの7番バッターであるニコ・グッドラムが6回裏に見せた“あるシーン”が話題を呼んでいる。
【動画】本拠地ファンが自軍の選手に「ブーーー!」大谷翔平の完全試合阻止にバントを試みた選手が…

 この日のアストロズ打線は、相手先発だった大谷翔平に文字通り手も足もでない状態だった。5回まで毎回の11奪三振パーフェクトという圧巻の投球を披露されたのだ。

 舞台は本拠地ミニッツメイド・パーク。それだけに地元ファンの前で完全試合はさせられないという気持ちが、グッドラムには生じていたのかもしれない。6回の攻撃で先頭打者として打席に立った30歳は、初球のカーブに対して果敢なセーフティバントを試みたのだ。

 惜しくも打球は三塁線を切れていき、ファウルとなった。だが、一塁から打席に戻ろうとしたグッドラムには球場全体から容赦のないブーイングが飛んだ。というのも、MLBでは「完全試合やノーヒットノーランを阻止する目的で、バントをしてはいけない」という不文律が存在するのだ。

 グッドラム本人が“暗黙のルール”を知っていたかは不明だ。しかし、それを熟知するアストロズ・ファンは何としてでも出塁しようとした味方選手に、まるで「非常識だ」と言わんばかりのブーイングを浴びせたのである。

 もっとも、公式のルール上は何の問題もないプレーである。ゆえにエンジェルスのジョー・マッドン監督が「別に気にしてはいないさ。なんの問題もなかった」と意に介さなければ、当の大谷本人も、試合後に次のように語っている。

「気にはならないですね。僕もバントをしましたけど、あれはシフトを敷かれていたので。何点差だろうが、勝つための手段を相手も使ってくるということだと思いますし、問題はないですね」

 全く歯が立たなかった好投手に何としても食らいつこうとしたグッドラム。彼が“暗黙の了解”を破ったのは、ある意味で大谷の凄みを物語る一例と言えるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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