専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

期待外れドラ1と烙印を押されたテイラー・ウォードの“逆襲”。大谷翔平の前を打つ切り込み隊長の成長物語<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.04.29

期待外れの烙印を押されていた元ドラ1のウォードが、エンジェルス好調のキーマンに。彼のここまでの歩みを振り返ろう。(C)Getty Images

期待外れの烙印を押されていた元ドラ1のウォードが、エンジェルス好調のキーマンに。彼のここまでの歩みを振り返ろう。(C)Getty Images

「テイラー・ウォードが強打の外野手として台頭しているよ」――数年前にこんなことを言ったら、多くの人に笑われていたかもしれない。いや、そもそもウォードの知名度を考えれば、笑われるというより「いや誰?」という反応になっていただろう。

 しかし、大谷翔平を通じて増えたであろう日本のエンジェルスファンからすれば、今季開幕1ヵ月におけるウォードの存在は、MVP3回のマイク・トラウトに匹敵するほどになっているのではないだろうか。現地27日の試合を終えて、4本塁打はトラウトに次ぐチーム2位、打率.395、OPS1.347と打ちに打ちまくっている。

 ウォードは2020年シーズンからメジャーに定着し、昨年は65試合で打率.250、8本塁打、OPS.769と及第点の成績。今春の段階でジョー・マッドン監督はレギュラー起用を明言していたものの、股関節を痛めて開幕から1週間離脱することになった。
 
 しかし、16日の試合で復帰即4番を任されると、いきなり今季1号&1盗塁の活躍。トラウト離脱後は2番に入ってここでも結果を残すと、25日のガーディアンズ戦から不振の大谷に代わってリードオフに就任。その試合で20年のサイ・ヤング賞投手シェーン・ビーバーから2本塁打、27日の同カードでは2対2の場面からグランドスラムを叩き込むなど、大事な場面で最高の結果を残し続けているのだ。

「ネクストバッターズ・サークルでウォードを見ていると、毎回ヒットを打つんじゃないかってオーラを感じます。相手投手も同じ気持ちなんじゃないですかね」。

 大谷がこう称賛するほどの絶好調ぶり。その男は、27日の試合でロジャー・マリスに次いで史上2人目となる「二塁打+三塁打+満塁弾+4得点」という偉業も達成した。

 もっとも、ここまでウォードはかなりの紆余曲折を経験している。

【動画】絶好調男ウォードが圧巻のグランドスラム!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号