球界を代表する天才は進化を続けている。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
いわゆる“リアル二刀流”で一大フィーバーを巻き起こした昨季の快進撃は、もはや周知の通りだ。そのなかでトミー・ジョン手術から本格的な復活を果たした投手としては、23先発して130.1回、防御率3.18、156奪三振をマーク。軒並みハイアベレージを記録した。
【動画】大谷翔平が吠えた奪三振! ガーディアンズ打者をねじ伏せた剛速球をチェック
並みいる強打者たちをねじ伏せた「投手・大谷」は、今季も確かな成長を続けている。それを如実に物語る興味深いデータが明らかになった。MLB公式のデータ分析サイト『Baseball Savant』によれば、4シームの平均球速が前年比で3マイル(約4.82キロ)も上昇し、96.7マイル(約155.6キロ)に達したというのだ。これはMLB全体トップの増加で、2位のホルヘ・ロペス(ボルティモア・オリオールズ)とは、0.4マイル(約0.64キロ)の差をつけている。
球速がMLBトップクラスの進化を遂げている4シーム。その凄みが垣間見えたのが、現地時間4月27日のクリーブランド・ガーディアンズ戦だった。
この試合で先発マウンドに立った大谷だったが、初回から決め球としてきたスライダーとスプリットの制球が定まらずに苦戦を余儀なくされると、2回以降は直球を中心とした配球に転換。すると、相手打線を文字通り力で抑え込んだのである。スライダーを警戒されて苦心しながらも、自身2勝目を手繰り寄せたのは、2回以降の61球のうち52%にあたる32球を投じた4シームだったのは間違いない。
それは、「あまり身体が動いてなかった」という大谷が「どんどん真っ直ぐで攻めようと思った」と認めるところだ。もっとも、昨季の4シームの被打率は.294とかなり打ちこまれていたボールでもあった。ゆえに本人も意識的に磨きをかけているのかもしれない。
グレードアップした真っすぐに、最大で20インチ(約50.8センチ)も水平方向に変化したというスライダー、そして「伝家の宝刀」と称されてきたスプリットが加われば、まさに鬼に金棒。それこそ、夢のサイ・ヤング賞の獲得も現実味を帯びてくるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
いわゆる“リアル二刀流”で一大フィーバーを巻き起こした昨季の快進撃は、もはや周知の通りだ。そのなかでトミー・ジョン手術から本格的な復活を果たした投手としては、23先発して130.1回、防御率3.18、156奪三振をマーク。軒並みハイアベレージを記録した。
【動画】大谷翔平が吠えた奪三振! ガーディアンズ打者をねじ伏せた剛速球をチェック
並みいる強打者たちをねじ伏せた「投手・大谷」は、今季も確かな成長を続けている。それを如実に物語る興味深いデータが明らかになった。MLB公式のデータ分析サイト『Baseball Savant』によれば、4シームの平均球速が前年比で3マイル(約4.82キロ)も上昇し、96.7マイル(約155.6キロ)に達したというのだ。これはMLB全体トップの増加で、2位のホルヘ・ロペス(ボルティモア・オリオールズ)とは、0.4マイル(約0.64キロ)の差をつけている。
球速がMLBトップクラスの進化を遂げている4シーム。その凄みが垣間見えたのが、現地時間4月27日のクリーブランド・ガーディアンズ戦だった。
この試合で先発マウンドに立った大谷だったが、初回から決め球としてきたスライダーとスプリットの制球が定まらずに苦戦を余儀なくされると、2回以降は直球を中心とした配球に転換。すると、相手打線を文字通り力で抑え込んだのである。スライダーを警戒されて苦心しながらも、自身2勝目を手繰り寄せたのは、2回以降の61球のうち52%にあたる32球を投じた4シームだったのは間違いない。
それは、「あまり身体が動いてなかった」という大谷が「どんどん真っ直ぐで攻めようと思った」と認めるところだ。もっとも、昨季の4シームの被打率は.294とかなり打ちこまれていたボールでもあった。ゆえに本人も意識的に磨きをかけているのかもしれない。
グレードアップした真っすぐに、最大で20インチ(約50.8センチ)も水平方向に変化したというスライダー、そして「伝家の宝刀」と称されてきたスプリットが加われば、まさに鬼に金棒。それこそ、夢のサイ・ヤング賞の獲得も現実味を帯びてくるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部