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大谷翔平、登板前夜の延長戦を戦い抜く。敵メディアは“酷使”を懸念!「夜更かしさせているのは事実だ」

THE DIGEST編集部

2022.05.05

現地時間5日は先発を予定する大谷は、前日延長戦でも活躍を見せた。(C)Getty Images

 来る5月5日(現地時間)、"二刀流戦士"の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、先発登板を予定している。そもそも世界最高峰のメジャーリーグでのプレー自体が名誉ではあるが、それを投打ともに最高のパフォーマンスを披露するサムライには、世界中のファンが注目している。

 通常の投手であれば、自分が投げない日は"休養"に充て登板日にベストなコンディションになるように努める。だが大谷の場合は違う。投げない日の多くは「指名打者」として打って、走ってを繰り返しているのだ。

 登板前日となった4日のボストン・レッドソックス戦でも、球界屈指の偉才は「3番・DH」として奮闘した。この日はヒットこそ出なかったものの、チームが3対4と1点ビハインドで迎えた9回表に防御率1.67の右腕ハンセル・ロブレスのボールをしっかり見極めて四球で出塁。このチャンスメイクが活きた。エンジェルスは5番ジャレッド・ウォルシュの適時打で4対4とし、延長戦に持ち込んだ。

 10回表にエンジェルスはテイラー・ウォードが"グリーンモンスター"越えの2ランで勝ち越しに成功。そして2死一塁の局面でふたたび大谷へ打順が回ると、ボールカウント3-2からの勝負の6球目、低めに外れたチェンジアップを見切り、またも四球を選んだ。

 その後、アンソニー・レンドーンの単打とウォルシュのダメ押しの一発で、エンジェルスは10点目を加点。延長戦にまでもつれ込んだレッドソックスとの乱打戦を10対5で制したのだ。

【動画】ウォードが"グリーンモンスター"越えを炸裂!延長10回の勝ち越し2ラン
 
 土壇場の逆転劇となった試合が終わったのは、午後10時54分。5日は午後1時35分からのデイゲームのため、試合間は約14時間半とタイトだ。そんななか、翌日登板を控える大谷が最後まで戦う姿には、敵メディアは驚きを隠さない。

 試合の速報を自身のSNSで報じていた米放送局『NBC』のボストン・レッドソックス番を務めるジョン・トマセ記者は、「オオタニを走らせてもいる」としたうえで、「少なくともオオタニを夜更かしさせているのは事実だ」と二刀流戦士の酷使への懸念も示した。

 もっとも、エンジェルスのジョー・マッドン監督は試合後に大谷の登板について「もちろん本人と話すが、行かせるつもりだ」とコメントしており、ローテーションをスライドさせる考えは明らかにしていない。

 昨シーズンも同様に彼を心配する声はあったものの、怪我をせずにシーズン終了まで完走した背番号17。疲れ知らずのMVP男には、明日も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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