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「相手に研究されている」鈴木誠也が“一流”メジャーリーガーになるには?元スカウトは「忍耐力が求められる」と助言!

THE DIGEST編集部

2022.05.07

開幕当初は上々の成績を残していた鈴木だが、ここ最近は苦戦を強いられている。(C)Getty Images

開幕当初は上々の成績を残していた鈴木だが、ここ最近は苦戦を強いられている。(C)Getty Images

 昨年まで広島の主砲として活躍し、オフに5年総額8500万ドル(約110億円)の大型契約で名門シカゴ・カブスに入団した鈴木誠也。メジャーでは9試合連続安打を記録するなど好スタートを切った27歳だったが、ここ6試合で1安打など早くも壁にぶち当たっている。

【動画】好調時は手が付けられない! 鈴木が先月17日に放った特大の4号ホームラン

 世界最高峰舞台で、苦しむサムライルーキー。その現状をかつてカブスのスカウトを担当していた米経済誌『Forbes』のバーニー・プレスコフ記者は、特集記事でまとめている。

 まず、プレスコフ記者は、カブスが給与削減策でハビア・バイエズ(デトロイト・タイガース)やクリス・ブライアント(コロラド・ロッキーズ)、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)、アンソニー・リゾ(ニューヨーク・ヤンキース)など主力選手を次々と放出していた時期の契約について、「スズキの契約金額には驚かされた」と伝えた。

 そんな鈴木はオープン戦から試行錯誤を繰り返していた。7試合で2発を放ったものの打率.235と伸び悩んでいた。だが、元スカウトマンである同氏は、「イチローやヒデキ・マツイは日本の伝統的なスタイルや技術を駆使しているのに対し、スズキは“アメリカン”なスイングで打席に立っていた」と異質な存在として評価していたという。

 そして「スズキは抜群のバットコントロールを見せていた。投手をよく研究していて、どのように投手が追い込んでくるか分かっていた」と振り返り、こう称えた。

「忍耐力、コンタクト率、そしてバレルゾーンで打つ能力は、経験によって洗練されたスキルを持ち合わせていた」
 
 プレスコフ記者が才能を見抜いたとおり、鈴木は4月のナショナル・リーグ月間最優秀新人にも輝くなど早くも成果を挙げた。それだけに同メディアでは、「ショウヘイ・オオタニのようにメジャーリーグに来た当時から話題になっていたというわけではないが、スズキを取り巻く興奮は高まってきており、名声を勝ち得た」と報じる。

 鈴木の活躍に太鼓判を押す同記者は、本人が「スランプ気味」と認める直近の打撃不振について「これからは忍耐力が求められる」と断言。「相手に研究されているので、それに対抗するために努力をしないといけない」と課題を提示した。

 期待を上回る出だしを見せたサムライ。過度なプレッシャーがかかるが、これから待ち受ける壁を乗り越えて、一流のメジャーリーガーを目指して欲しいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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