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“アジャスト期間”の鈴木誠也の不振が影響か。米メディアは名門カブスの低迷に「打撃コーチはどう説明するか」と皮肉も

THE DIGEST編集部

2022.05.15

ここ2試合は欠場する鈴木。カブスの敗因のひとりとして米メディアでは取り上げられている。(C)Getty Images

 本場アメリカの地で苦戦を強いられている鈴木誠也(シカゴ・カブス)。この事態に追い打ちをかけるように、現地時間5月9日のサンディエゴ・パドレス戦の走塁時に右足首を痛めるアクシデントが起きた。翌日は代打で出場するも、ここ2試合は大事をとり欠場している。

 ナショナル・リーグ月間最優秀新人にも輝いた27歳は、序盤戦は周囲が驚くほど好調だった。しかし徐々に快音が聞かれなくなり、「直近19試合で打率.182(66打数12安打)、0本塁打、23三振、出塁率.260、長打率.288、OPS.548」と米メディア『The Athletic』は低調ぶりに着目している。

 侍ジャパンの主砲として名門球団に鳴り物入りしたサムライの成績不振とともに、チームも連敗続きで11勝20敗と負け越し。同地区の首位ミルウォーキー・ブルワーズとは9ゲーム差と引き離されている。

 同メディアは、不振の要因の1つとして鈴木の名前を挙げ、「スズキのスランプは"アジャスト期間"と言われているが、それはフェアなことだと思う」と評した。そして「どんな大リーガーになるか見つけるのには十分な時間を要する」と伝えた。
 
 鈴木のほかにもフランク・シュウィンデルとニック・マドリガルの名も挙げた。2016年世界一主力メンバーのアンソニー・リゾに代わる役割を担うはずのシュウィンデルは、球団の期待とは程遠い2本塁打で、打率.214に留まっている。これに同記事では「非常によくない」と問題視。同様にIL(故障者リスト)中のマドリガルについては、三振の多さを指摘した。

 最後には「カブスの打撃コーチであるグレッグ・ブラウン氏は、次の就職面接でシカゴ時代をどう説明するかを考えているはずだ」と皮肉たっぷりに締めくくっている。

 名門球団の復活する姿を楽しみにするファンは多い。鈴木をはじめとするカブス打撃陣の巻き返しに期待だ。

構成●THE DIGEST編集部

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