惜しくも白星は掴めなかった。だが、難敵を相手に大谷翔平の球威は回を追うごとに増していった。
【動画】渾身のストレートで圧巻K! 大谷翔平が難敵レンジャーズから奪った三振シーン
現地時間5月18日に行なわれたテキサス・レンジャーズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷は「3番・投手兼DH」で先発登板。6回(94球)を投げ、7奪三振、2四球、被安打6、2失点と好投。3試合連続のQS(クオリティースタート)とスターターとしての役目を果たしたが、今季4勝目はならなかった。
通算対戦成績で打率.455(11打数5安打)と打ち込まれているレンジャーズの正捕手ジョナ・ハイムに2本のタイムリーヒットを打たれ、チームの連敗は食い止められなかった。しかし、「強度に慣れてきたというのはあると思います」という右腕の4シームは、キレにキレていた。この日に記録した平均球速は自己最速となる98.6マイル(約158.6キロ)。最速100.8マイル(約162.2キロ)を記録するなど、100マイル(約160.9キロ)以上の速球は8球も投じた。
MLB公式サイトなどで本人が「変化球のコマンド(制球)を含めて、そんなに行けるなという雰囲気ではなかった」「逆に言えば、もう球速で押していくスタイルしかなかった」と振り返ったように、要所での変化球の精度が悪く、力勝負に行かざるを得なかった。
しかし、苦闘を余儀なくされてもゲームを壊さないのが、昨季から「投手・大谷」が積み上げてきた成長の一端だろう。試合を中継した地元放送局『Bally Sports West』の解説者であるデニー・ホッキング氏(元ミネソタ・ツインズなど)は、「今日のショウヘイは状況に応じてギアを上げていた。4シームだけでなく、カッターは壊滅的なキレ味だった。そして何よりも『これを打たれたらこうしよう』という準備が万端だった」と称賛した。
また、MLB公式サイトのアリアナ・ヴェディア記者は「メカニックの部分でショウヘイにはいくつかの問題があり、十分な結果は得られなかった」としながらも、「マウンドでのパフォーマンスは彼にとって最高なものだった」と称えた。
勝利という何よりも欲しかった結果は得られなかった大谷。それでも彼が魅せた投球は、この先のパフォーマンスを期待したくなる内容だった。
構成●THE DIGEST編集部
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通算対戦成績で打率.455(11打数5安打)と打ち込まれているレンジャーズの正捕手ジョナ・ハイムに2本のタイムリーヒットを打たれ、チームの連敗は食い止められなかった。しかし、「強度に慣れてきたというのはあると思います」という右腕の4シームは、キレにキレていた。この日に記録した平均球速は自己最速となる98.6マイル(約158.6キロ)。最速100.8マイル(約162.2キロ)を記録するなど、100マイル(約160.9キロ)以上の速球は8球も投じた。
MLB公式サイトなどで本人が「変化球のコマンド(制球)を含めて、そんなに行けるなという雰囲気ではなかった」「逆に言えば、もう球速で押していくスタイルしかなかった」と振り返ったように、要所での変化球の精度が悪く、力勝負に行かざるを得なかった。
しかし、苦闘を余儀なくされてもゲームを壊さないのが、昨季から「投手・大谷」が積み上げてきた成長の一端だろう。試合を中継した地元放送局『Bally Sports West』の解説者であるデニー・ホッキング氏(元ミネソタ・ツインズなど)は、「今日のショウヘイは状況に応じてギアを上げていた。4シームだけでなく、カッターは壊滅的なキレ味だった。そして何よりも『これを打たれたらこうしよう』という準備が万端だった」と称賛した。
また、MLB公式サイトのアリアナ・ヴェディア記者は「メカニックの部分でショウヘイにはいくつかの問題があり、十分な結果は得られなかった」としながらも、「マウンドでのパフォーマンスは彼にとって最高なものだった」と称えた。
勝利という何よりも欲しかった結果は得られなかった大谷。それでも彼が魅せた投球は、この先のパフォーマンスを期待したくなる内容だった。
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