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MLB

“現役最強”トラウトがメイズら続く史上3人目の快挙! 名将マッドンは「かなり重要な数字だ。軽視しないでほしい」と訴え

THE DIGEST編集部

2022.05.22

メジャーでも屈指のスラッガーであるトラウト。デビュー以来、記録を伸ばしてきたスターは、快挙をやってのけた。(C)Getty Images

メジャーでも屈指のスラッガーであるトラウト。デビュー以来、記録を伸ばしてきたスターは、快挙をやってのけた。(C)Getty Images

 当代屈指のスターが球史に名を刻んだ。

 現地時間5月21日に本拠地で行なわれたオークランド・アスレティックス戦で、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)が通算1000得点を達成。メジャー史上初となる30歳のシーズンでの1000得点、200盗塁以上、OPS(出塁率+長打率)1.000以上の偉業を記録した。

 文字通りの歴史的瞬間はあっけなく訪れた。6回裏の第3打席に四球で出塁したトラウトは、その後に6番ルイス・レンヒーフォがタイムリー内野安打を打った間に生還。この日のチーム3点目を記録するとともに、ギャレット・アンダーソン(1024得点)に次ぐ球団2人目の大記録をやってのけた。

 このスピード達成は、長きにわたるメジャー史でも数少ない例だ。米スポーツ専門局『ESPN』などによれば、「30歳シーズンまでに300本塁打、100得点、200盗塁」をやってのけたのは、ウィリー・メイズ(元ジャイアンツ)、アレックス・ロドリゲス(元ヤンキース)に次ぐメジャー史上3人目となった。

 さらにメジャー1325試合目でのマイルストーンはメジャー史上5番目。過去60年でこれよりも速く達成したのは、アルバート・プホルス(1306)、ケニー・ロフトン(1305)、A・ロドリゲス(1261)、リッキー・ヘンダーソン(1252)しかいない。
 
 2011年のメジャーデビューから天才プレーヤーとしての力を見せつけ、さまざまな記録を塗り替えてきたトラウト。それだけに今回の達成も、ある意味で当然とも言える。だが、エンジェルスを率いる百戦錬磨のジョー・マッドン監督は、「彼のやったことを軽んじてほしくはない」と熱弁している。

「彼のことを考えれば、珍しいことではないが、とても速くやってのけたね。かなりの成果だ。彼のプレーはこれからも続く。これだけの得点力があれば、他のチームにもいい影響を与えることができる。かなり重要な数字だから、軽視しないでほしい」

 無論、「このグループ(記録を達成した選手たち)の一角になれたことは特別だ」と語るトラウト本人に驕りはない。「僕が塁に出たら、みんなに返してもらわないといけない記録だ。個人的なスタッツだとはいえ、走らせてくれる人が必要なんだ。だからチームメイトたちにも感謝したい」と強調している。

 30歳のトラウトは、はたしてどこまで記録を伸ばすのか。ますます意気軒高なスラッガーのパフォーマンスを興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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