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66本ペースのジャッジも大谷翔平に敵わない!? “投票権”を持つ米記者がMVPを推挙する理由「明らかに異常な数字だ」

THE DIGEST編集部

2022.05.25

ルースやマントルと言ったレジェンドに肩を並べるペースで打ちまくっているジャッジ(右)。そんなスラッガーの存在は大谷(左)にとっても壁となりそうだ。(C)Getty Images

ルースやマントルと言ったレジェンドに肩を並べるペースで打ちまくっているジャッジ(右)。そんなスラッガーの存在は大谷(左)にとっても壁となりそうだ。(C)Getty Images

 気は早いが、今季のメジャーのMVP獲得レースは、投票権を持つ記者泣かせとなりそうだ。

 昨季の“覇者”となったのはご存知の通り、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。投打の二刀流で世界に一大フィーバーを巻き起こした27歳は、メジャー史上19人目となる満票でアメリカン・リーグのMVPとなった。
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 仮に大谷が2年連続で獲得となれば、日本人メジャーリーガーでは史上初の快挙となる。無論、日本列島での期待値も日増しに高まっている。

 しかし、今季のア・リーグはライバルと目される選手たちも好調である。とりわけニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは、打率.329、出塁率.398、OPS1.113と驚異的な数値をマーク。本塁打にいたっては、2位マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)に5本差をつける17本でリーグ断トツのトップに君臨している。

 ちなみにヤンキース史上において42試合目で17本塁打以上を放ったのは、ミッキー・マントル(20本)、ベーブ・ルース(1928年に19本、1930年に18本)、ティノ・マルティネス(17本)、アレックス・ロドリゲス(17本)に続く偉業だ。
 
 現時点で66本塁打が見込めると驚異的なペースで打ち続けているジャッジ。それだけに今季は打撃面でやや波のある大谷の“苦戦”を予想する声も小さくない。一方で、今の球界で唯一無二と言える二刀流戦士を根強く推挙する意見が絶えないのも事実だ。

 そんな大谷をプッシュするひとりが、米メディア『The Sporting News』に寄稿するライターのジェイソン・フォスター氏だ。MVPを決める投票を行なう「全米野球記者協会」のメンバーでもある同氏は自身のツイッターで、次のように訴えた。

「ショウヘイ・オオタニの2022年のスタッツを予想しよう。打者としては35本塁打、108打点、23盗塁。投手としては防御率2.81、257奪三振だ。これは明らかに異常な数字だ。それなのに彼がふたたびMVPにはなれないと言えるだろうか? 個人的にそれは譲れない」

 シーズンも1か月を過ぎ、どの選手もエンジンがかかってくる頃ではある。その熾烈を極めるであろう競争のなかで、大谷はさらにギアを上げ、チームを勝たせられるのか。そして最終的にMVPを手にできるかを興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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