27歳のサムライルーキーは、“メジャーの洗礼”に泣かされている。シカゴ・カブスの鈴木誠也だ。
カブス打線の中軸を任されているなかで、もどかしい状況が続いている。「3番・ライト」で先発した現地5月22日に本拠地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦での一幕もそうだった。
【動画】明らかなボールに思わず「?」。鈴木誠也も首をかしげた見逃し三振シーンをチェック
相手先発メリル・ケリーと対峙した第1打席に、フルカウントまで粘った鈴木は6球目に投じられた94.1マイル(約151.4キロ)の4シームをボールと確信したかのように見逃した。だが、マーク・カールソン球審はストライクと判定してあえなく三振となったのだ。
首をかしげながらベンチに戻った27歳の表情は、判定に対する不満を物語っていた。実際、MLB公式サイトが公開しているストライクゾーンのチャートでは、問題の1球はボール1個分、いや2個分はアウトコースに外れている。ゆえに鈴木の判断は間違っていなかったと言える。
それだけに現地でもこのジャッジは、小さくない物議を醸している。試合を中継した地元局『Marquee Sports Network』の解説者で、元カブスOBのジム・デシェイズ氏は「最近のスズキには不利な判定がされていることを示す証拠は多い」と断言。さらにダイヤモンドバックスの専門メディア『AZ Snakepit』も「セイヤ・スズキはいつも通りの我慢強さを発揮した」と振り返りつつ、「ケリーはカールソン球審から完全なプレゼントを贈られた」と自軍投手を皮肉るようにレポートした。
メジャーリーグにおいてルーキーが審判から厳しい判定を下されるのは、もはや“慣例”と言える。とりわけカールソンのようなベテランはそうした傾向にあると言われており、開幕前から注目度が高かった鈴木のような大物新人にはなおさらだ。ちなみに今季はシアトル・マリナーズの大型プロスペクトであるフリオ・ロドリゲスも悩まされていた。
鈴木はこの“見えぬ敵”といかに闘うのか。声価を高めていた選球眼は確かなだけに、無理にストライクゾーンを広げれば、スランプは長引きそうだが……。
構成●THE DIGEST編集部
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【関連記事】鈴木誠也の同僚捕手が“不可解ジャッジ”に激昂! バットを使った猛抗議に「球審にストライクゾーンを教えた」と皮肉も
カブス打線の中軸を任されているなかで、もどかしい状況が続いている。「3番・ライト」で先発した現地5月22日に本拠地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦での一幕もそうだった。
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相手先発メリル・ケリーと対峙した第1打席に、フルカウントまで粘った鈴木は6球目に投じられた94.1マイル(約151.4キロ)の4シームをボールと確信したかのように見逃した。だが、マーク・カールソン球審はストライクと判定してあえなく三振となったのだ。
首をかしげながらベンチに戻った27歳の表情は、判定に対する不満を物語っていた。実際、MLB公式サイトが公開しているストライクゾーンのチャートでは、問題の1球はボール1個分、いや2個分はアウトコースに外れている。ゆえに鈴木の判断は間違っていなかったと言える。
それだけに現地でもこのジャッジは、小さくない物議を醸している。試合を中継した地元局『Marquee Sports Network』の解説者で、元カブスOBのジム・デシェイズ氏は「最近のスズキには不利な判定がされていることを示す証拠は多い」と断言。さらにダイヤモンドバックスの専門メディア『AZ Snakepit』も「セイヤ・スズキはいつも通りの我慢強さを発揮した」と振り返りつつ、「ケリーはカールソン球審から完全なプレゼントを贈られた」と自軍投手を皮肉るようにレポートした。
メジャーリーグにおいてルーキーが審判から厳しい判定を下されるのは、もはや“慣例”と言える。とりわけカールソンのようなベテランはそうした傾向にあると言われており、開幕前から注目度が高かった鈴木のような大物新人にはなおさらだ。ちなみに今季はシアトル・マリナーズの大型プロスペクトであるフリオ・ロドリゲスも悩まされていた。
鈴木はこの“見えぬ敵”といかに闘うのか。声価を高めていた選球眼は確かなだけに、無理にストライクゾーンを広げれば、スランプは長引きそうだが……。
構成●THE DIGEST編集部
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