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大谷翔平、ゲレーロJr.弾など5失点で無念の降板! 悔恨のエースに米記者も「素晴らしいものではない」と嘆き

THE DIGEST編集部

2022.05.27

初回にスプリンガーに先頭打者弾を浴びた大谷。失投を痛打される場面が目立った背番号17は苦しんだ。(C)Getty Images

 現地時間5月26日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれているトロント・ブルージェイズ戦に「3番・DH兼投手」で先発。投げては6回(93球)、10奪三振と力投も、被安打6、1四球、5失点で降板となった。

 ブルージェイズ先発のリュ・ヒョンジンとの日韓投手対決も注目を集めたこの日の大谷は、初回に出鼻をくじかれてしまう。相手先頭打者のジョージ・スプリンガーに7球粘られてから外角低めにやや甘く入った96.8マイル(約155.7キロ)の4シームを左中間に運ばれてしまったのだ。

 いきなり失投を痛打された大谷は、なんとか1失点で切り抜けた2回は制球に苦しみながらも何とかゼロで抑える。この回は直球と変化球を巧みに駆使して2奪三振をマークしたのだが、とりわけライメル・タピアから87.7マイル(約141.1キロ)の"伝家の宝刀"スプリットで奪った三振は、ブレーキが利いた見事なボールだった。
 
 しかし、この日はやはり制球難が背番号17を苦しめる。3回には1死一、二塁の局面からサンティアゴ・エスピナルにタイムリーを浴びると、さらに2死一、二塁となってからボー・ビシェットには2点タイムリーツーベースは許し、4月14日のテキサス・レンジャーズ戦以来の4失点を喫したのだ。

 序盤3回で崩れ、マウンド上で悔し気な表情を浮かべた「投手・大谷」。そんなエースの投球は、米メディア『The Athletic』などに寄稿していたブレント・マグワイア記者が「今日のオオタニはスプリット以外のボールがほとんど機能していない。速度も低下していて、コマンドも素晴らしいものではない」と手厳しく分析したほど、芳しくはないものだった。

 3回に打線の援護があって2点差にしてもらった4回は左翼手のブランドン・マーシュの好守にも救われてなんとか無失点で切り抜けた大谷。5回には、この日唯一「機能している」と評されたスプリットが冴える。ケイバン・ビジオ、スプリンガー、エスピナルといずれも"伝家の宝刀"で空振り三振に切って取った。

 わずかに立ち直りの兆しを見せた右腕だったが、6回のマウンドでも失投が結果に繋がってしまう。無死無塁で2打数ノーヒットに抑えていたブラディミール・ゲレーロJr.と対峙すると、3球目に投じた76.2マイル(122.6キロ)のカーブを捉えられる。すると、高々と舞い上がった打球があっという間に左翼ポールを直撃。痛恨の一発を浴びたのである。

 その後はなんとか踏ん張って6回は投げ切った大谷。だが、この時点で球数が93球に達したために無念の降板。ハイメ・バリアとの交代となって今季4勝目は前回登板に続いてお預けとなった。なお、「打者・大谷」は6回までに2打数ノーヒットながら併殺崩れの間に1打点を記録している。

構成●THE DIGEST編集部

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