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プロ野球

俊足の岡林、パワーの鵜飼、好守の石川昂――絶賛売り出し中「若竜三銃士」の長所と課題<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.05.28

今季も下位に低迷しているとはいえ、若い力が着実に台頭しているドラゴンズ。将来が楽しみだ。(写真)滝川敏之

今季も下位に低迷しているとはいえ、若い力が着実に台頭しているドラゴンズ。将来が楽しみだ。(写真)滝川敏之

 5月17日から7連敗を喫するなど苦戦が続く中日ドラゴンズ。だが、立浪和義監督が就任した今季は若手選手の登用が目立ち、新たな時代の幕開けを予感させている。なかでも、開幕から積極的に起用されているのがともに20歳の岡林勇希と石川昂弥、そして30日で23歳になるルーキの鵜飼航丞だ。3人のそれぞれ異なる個性を持った3人の「長所」と「課題」を見ていこう。

※5月26日終了時点。データ提供:DELTA

▼岡林勇希
〇 攻守に持ち前の俊足を発揮
× 2割台の低出塁率と対左腕

 いかにも「野球小僧」といった風貌でフィールド狭しと駆けまわる21歳の韋駄天。故障などで戦線離脱する選手が多いなか、開幕からずっとレギュラーに定着し、主に1、2番を務めて貢献している。

 最大の長所はやはりスピードだ。5月26日終了時点でリーグ最多タイの3三塁打。7盗塁は5位で、何と言っても失敗ゼロが光る。俊足はライトでの守備にも生かされていて、平均的な選手と比べておどれだけ多くの失点を防いだかを示すUZRでは、100イニング以上守った右翼手両リーグ16選手中3位の2.7を記録。打球処理に貢献を示すRngRという項目では、堂々トップに立っている。
 
 一方、186打席で選んだ四球はわずか9つで、出塁率は.293。テーブルセッターとしては寂しい数字だ。さらに、左投手に42打数7安打で打率.167と苦戦(対右腕は.287)していて、左腕が先発する試合はスタメンから外れることもしばしば。外角球に明確な弱点を抱えている点も改善したい。

  それでも、5月14日からの9試合でマルチ安打を6回記録するなど最近は上り調子で、相変わらず得点力不足に苦しむ打線の秘訣役として期待される。

▼鵜飼航丞
〇 日本人離れしたパワーで攻撃貢献度は岡本並み
× 40%を超えるボール球スウィング率で三振量産

 チームに長らくいなかった「本物の」和製大砲として期待を集め、開幕3戦目でルーキーながら早くも3番に抜擢。セールスポイントはもちろんそのパワーで、バットスピードや打球の飛び方は日本時選手の枠を超えている。
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