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メジャーで“超危険”な存在になるには? 不振に苦しむ鈴木誠也を同僚スラッガーが分析「彼はスーパータレントだ」

THE DIGEST編集部

2022.05.27

今季に鳴り物入りでカブスの一員となった鈴木。同僚から見たその印象とは?(C)Getty Images

今季に鳴り物入りでカブスの一員となった鈴木。同僚から見たその印象とは?(C)Getty Images

 現地時間5月26日、シカゴ・カブスの鈴木誠也は、敵地で開催されたシンシナティ・レッズ戦に「4番・右翼」で先発出場した。

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 1回の打席をセンターフライで終えた鈴木は、3回に右腕ハンター・グリーンの97.5マイル(約157.0キロ)の速球をセンター前ヒット。しかし、その直後、二盗を試みた際に、二塁手との接触を避けようとし、ぎこちない体勢でスライディング。盗塁は成功したもののベースタッチ時に左手薬指を負傷し、4回裏の守備から右翼をラファエル・オルテガと交代した。

 球団が発表したX線検査の結果は左薬指捻挫で骨折はしておらず、今後の出場は28日に行なわれるシカゴ・ホワイトソックス戦前の状況で決めるという。

 広島東洋カープからポスティングシステムで総額8500万ドル(約110億円)の5年契約を結び、今季カブスに入団した鈴木。4月は打率.279、4本塁打、14打点で月間最優秀新人賞を受賞と絶好調で、その見事なアジャストぶりにメディアからも大きな注目を集めた。しかし、4月下旬から打撃の不調に見舞われ、現在の成績は打率.245、4本塁打、21打点となっている。

 ただ、カブスにとって鈴木の不調は織り込み済みだという。米メディア『Athletic』のパトリック・ムーニー記者は、「スズキもカブスもこの調整期間を想定しており、それがスズキの決断の過程や最終的な長期契約に影響を与えた。スズキはワールドシリーズを目指すチームではなく、再建中のチームと契約することで、実戦で学ぶことを選択した」と語り、鈴木に対する同僚イアン・ハップのコメントを取り上げた。

「彼はスーパータレントだ。彼の身体的な道具があれば、これからも調整をやり遂げることができるだろう。彼の長所である忍耐力、球威、塁に出る能力が安定してできるようになれば、彼は超危険だ」

 チームメイトからも熱い期待が寄せられている鈴木。カブスはこの試合で5対20の歴史的な大敗を喫した。20失点以上は、1999年7月3日にフィラデルフィア・フィリーズに8対21で敗れて以来のことである。

 まだメジャー1年目の鈴木。球団も奨励しているように、焦らずにゆっくりと調整し、まずは今週末の試合までにケガの状況が良くなっていることを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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