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「本来のキレがなかった」大谷翔平の3敗目に指揮官マッドンは険しい顔。8回の代打は「無理をさせたくなかった」と説明

THE DIGEST編集部

2022.05.27

腰に違和感を感じながらも力投した大谷。ただ、球速低下などその影響は明らかだった。(C)Getty Images

 苦しい一日に百戦錬磨の名将も険しい顔だ。

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 現地時間5月26日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦に「3番・DH兼投手」として今季8度目の投打同時出場。6回(93球)を投げて6安打5失点、10奪三振、1四球に終わり、3敗目(3勝)を喫した。

 この日、初回に先頭のジョージ・スプリンガー、3回にブラディミール・ゲレーロJr.からそれぞれソロアーチを浴びた大谷。2打数無安打1打点に終わった打撃は、8回に腰の張りを訴えて途中交代したが、MLB公式サイトによると、この日の平均球速が今季アベレージから1.6マイル(約2.6キロ)遅くなるなど、その影響は投球スタッツにも表れていた。
 
 また、エンジェルスを率いるジョー・マッドン監督は試合後、腰に違和感があったという背番号17の状態について「腰に張りがあったようだが、深刻なものではない」と言及。「完璧な人間などいない。今晩はただ、あまり良い出来ではなかった」と、今回の"リアル二刀流"を振り返った。

 とりわけ、ピッチングの内容に関しては、「彼が持っている本来のキレがなかった。球速もそれほど高い数字が出ていない」と厳しい評価を下しており、「スプリッターが素晴らしい時もあれば、あまり良くない時もあった。どの球種も安定していなかった」と続けている。

 今年から先発投手が降板後もDHとして打席に残れる"大谷ルール"が適用されたこともあり、疲労状態が心配される大谷。今はただ、ベストの状態でフィールド上に戻って来られることを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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