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MLB

「ショウヘイに対して何かを掴んだ」米識者が大谷翔平を“攻略”したヤンキース打線に持論!「ズルをしているわけじゃない」

THE DIGEST編集部

2022.06.03

今季のMVP候補にも挙げられるジャッジ(右)に痛恨の一発を打たれた大谷(左)。今日はことごとく甘いボールを打ち込まれた。(C)Getty Images

今季のMVP候補にも挙げられるジャッジ(右)に痛恨の一発を打たれた大谷(左)。今日はことごとく甘いボールを打ち込まれた。(C)Getty Images

 名門の“聖地”で精彩を欠いた。現地時間6月2日に行なわれたニューヨーク・ヤンキースとのダブルヘッダー初戦で、先発登板を果たしたロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平だ。

 昨年6月30日以来となるヤンキー・スタジアムでのマウンドに立った大谷だったが、この日は初回から失点を重ねた。先頭打者のマット・カーペンターにいきなり本塁打を許すと、4番のグレイバー・トーレスにもソロ本塁打を被弾。さらに2回こそ何とか無失点で切り抜けたが、3回にはアメリカン・リーグ本塁打王争いを独走するアーロン・ジャッジに第19号となる一発を浴びた。

 メジャー挑戦後自己ワーストとなる3被弾を浴びた背番号17は4回途中75球を投げたところで無念の降板。マウンドから降りる際に英語で「あぁクソ…」と吐露した「投手・大谷」は、1回途中7失点でノックアウトされた昨季に続いて、またもヤンキー・スタジアムで早々と退いたのである。

 もっとも、ヤンキース打線が見事だったというべきではある。序盤から甘く入ったボールを積極的に振り抜き、ことごとく得点へと繋げ、相手エースをマウンドから引きずり下ろした。
 
 現在アメリカン・リーグ東地区を独走するヤンキースが見せつけた“大谷攻略法”には、現地の識者も脱帽する。

 米スポーツ専門局『Fox Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏は、「ヤンキースはショウヘイ・オオタニに対して何かしらを知っているのかもしれない。彼はあらゆる投手のなかで最も高いチェイスレート(振らなければボールと判定されるであろう球をスイングする/させる確率)を誇っているが、今日は各バッターが揺さぶられたり、振らされたりすることなく、見極めていた」と持論を説いた。

 バーランダー氏は自身の指摘した「何かしら」について、「これは『ヤンキースが不正をしている』という非難ではない」と前置きしたうえで、次のように続けている。

「僕はこれだけはハッキリとさせたい。ヤンキースの準備に対する賛辞だ。チームは投手に対して攻略の糸口みたいな何かを掴むために一生懸命に働くが、それを見出すのは簡単なことではない。多くの下準備が必要なんだ。

 だから、ヤンキースはズルをしているわけではない(笑)。彼らはゲームのあらゆる面で本当に優れていると言いたいんだ。ただ、これはもう言ったけど、ヤンキースはショウヘイに対して何かがある」

 なお、この日は「打者・大谷」も4打数1安打と目立った活躍はできず……。エンジェルスも試合が8回終了時点で強まった雨の影響でコールドとなったために1対6で敗戦。今季ワーストの7連敗となった。

構成●THE DIGEST編集部

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