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3被弾で2敗目の菊池雄星、地元メディアが指摘した乱調の原因は?「5月の状態で落ち着くことが必要だ」

THE DIGEST編集部

2022.06.04

今季2敗目を喫した菊池。先発陣が手薄になり、さらなる安定感も求められている。(C) Getty Images

今季2敗目を喫した菊池。先発陣が手薄になり、さらなる安定感も求められている。(C) Getty Images

 トロント・ブルージェイズの菊池雄星投手は現地時間6月3日、本拠地で行われたミネソタ・ツインズ戦に先発した。4回2/3を投げ、7安打6奪三振4失点、チームも3対9で敗れたことで敗戦投手となり、今シーズン2敗目を喫している。

 この日は立ち上がりから本塁打を浴び失点を許すなど、打ち込まれる場面が続いた。
 
 初回、先頭打者バイロン・バクストンに対してはストレートで追い込んだ後、スライダーで空振り三振に打ち取ったものの、2番ホルヘ・ポランコにはチェンジアップをレフト前へ運ばれる。続くカイル・ガーリックには、2球目の高めに浮いたストレートを捕らえられると、打球はレフトフェンスを越え、2点を失った。

 2回にも先頭のホセ・ミランダに初球、甘く入ったスライダー打たれ、これがレフトポール際への本塁打となる。3回にも、再びガーリックに一発を浴び計4失点、菊池は5回途中でマウンドを後にした。

 さらに救援陣も5点を奪われ大量失点での敗戦となり、これで先月25日のセントルイス・カージナルス戦から続いていた連勝は8でストップ。菊池自身にとっても4月12日のニューヨーク・ヤンキース戦以来となる黒星となった。

 そして、ブルージェイズの地元であるカナダのスポーツ専門チャンネル『Sportsnet』ではこの日の敗戦を振り返るとともに、ブルージェイズ投手陣の先行きにも言及した。

 記事では「キクチは4月から5月にかけ、カッターよりスライダー主体とした投球に移行して以来、ブルージェイズが望んでいた姿に近づいてきている」と、前回登板までの好投に触れつつも「これまでのピッチングの変化を見て、対戦相手が彼へのアプローチを変え始めている可能性もある」と指摘。

 また前日には、先発ローテーションの一角であるリュ・ヒョンジンの左上腕の炎症による故障者リスト入りが発表されており、この日の敗戦を受け「キクチの荒れた投球は、リュが離脱したブルージェイズ投手陣の今後をさらに不安なものにした」と、見通しを述べている。

 そのため「これまで以上に、ブルージェイズはキクチが5月の状態で落ち着くこと、(次戦予告先発の)ホセ・ベリオスが土曜日に軌道に乗ることなどが必要だ」と見解を示している。

 今季最多となる3本塁打を許すなど、チームに勝利を呼び込めなかった菊池雄星。苦しい台所事情を支える存在となれるか、正念場がつづく。

構成●THE DIGEST編集部
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