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“コマンド”改善で大谷との同郷対決も制す!菊池雄星、5月負けなしで専門メディアは高評価「確実に良い方向へ向かっている」

THE DIGEST編集部

2022.05.30

5月は黒星つかず好投した菊池。さらなる躍進が期待される。(C) Getty Images

5月は黒星つかず好投した菊池。さらなる躍進が期待される。(C) Getty Images

 トロント・ブルージェイズの菊池雄星は、今月最後の登板となった現地時間29日のロサンゼルス・エンジェルス戦に先発し、今季初めて大谷翔平との同郷対決が実現している。

 注目を集めた3度の対戦では、いずれも「先輩」菊池が打ち取る結果となり、第2打席では直球でカウントを稼いだ後、最後はコーナーを突くキレのあるスライダーで空振り三振に仕留めている。

 白星こそ付かなかったものの、この試合で菊池は5回を投げ2失点に抑えるなど、スターターの役割を果たしている。チームも最後は6対5と接戦を制し、先発左腕の好投は対エンゼルス3連勝を手繰り寄せる形となった。
 
 これで5月の5度の登板を負けなしで終えた菊池雄星。開幕当初の不調から一変、信頼感が高まり続けている現在の内容について、専門メディアからは称賛の声とともに、冷静なコメントも伝えられている。

 地元トロントでブルージェイズの情報を発信する『Jays Journal』では、菊池の開幕から2か月間の登板内容の比較を行ないながら、今後への展望も含めた分析を行なっている。

 記事では開幕当初のピッチングについて「キクチは最初の4度の登板では、繰り返し厳しいカウントに自分自身を追い込み、ストライクゾーンを見つけることにも苦労していた。4月の終わりには、14.2イニングで13四球、13奪三振、防御率5.52、自責点9という結果に終わった」と、全登板を通じて制球に苦しんだと指摘。

 一方で「だが、ブルージェイズのスターター、ユウセイ・キクチは1か月間苦しんだ後、5月からの投球は力強さを前面に押し出すこととなった。5試合を通じて、菊池は26.2イニングを通してわずか自責点7、防御率2.36を記録した。この日本人投手のコマンドは、改善を見た」と、5月の成績を評している。

 その上で「スタートで苦しんだことにより、キクチとピート・ウォーカー投手コーチは、マウンド上でいくつかの調整をすることになった。5月の初めに話し合って取り組んだことは、確実に良い方向に向かっている」と、さらなる好パフォーマンスにも期待を込めた。

 そして、今後への期待が高まる日本人サウスポーに対し、同メディアはトピックの最後に一言だけ現状での課題を投げかけている。

「問題は、6月以降もこの調子を維持できるかどうかである」

 このコメントの通り、シーズンを通しスターターとして一貫した働きが重要となることは言うまでもない。夏場を迎え、背番号16のピッチングにさらなる視線が集まる。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】勝ち星つかずも5回を2失点4奪三振の好投! 菊池雄星のエンジェルス戦投球ハイライト

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