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30センチも外れたストライク判定が物議!「弁解の余地がない」敵メディアも誤審を認める「ロボット審判はいつ導入?」

THE DIGEST編集部

2022.06.05

マーモル監督(左)は不可解なジャッジを下した球審のドレックマン氏(右)を罵った。(C)Getty Images

 またも、メジャーで審判の不可解なジャッジが下される事件が起きた。

 問題となっているのは、現地時間6月4日に行なわれたシカゴ・カブス対セントルイス・カーディナルスのダブルヘッダー初戦の7回表だ。

 この回に4点ビハインドのカーディナルスは2死満塁と追い上げのチャンスを創出。この場面で打席に立ったのは、トミー・エドマンだ。3番手右腕スコット・エフロスと対峙すると、ボールカウント3‐2とした6球目、外角に外れたスライダーをきっちりと見極めた。

 四球を確信したエドマンは一塁へ向かって歩き出そうとした瞬間、球審のブルース・ドレックマンは、「ストライク」と手を挙げてコール。この判定にピンチを凌いだ右腕はグラブを叩きガッツポーズ。一方、エドマンは動揺の表情を浮かべた。

【動画】30センチ外れたストライク判定!「弁解の余地がない」敵メディアも認めた誤審をチェック

 この判定にカーディナルス・ベンチも黙っていられなかった。即座に飛び出したオリバー・マーモル監督は、球審のドレックマンに怒りを露わにして罵倒。そして手にしていたiPadを地面に投げつけると、声を荒げながら球審へ詰め寄り、ホームベースの場所とボールが投じられた位置を主張した。
 
 無論、このストライクコールは覆らなかったが、大きな波紋を広げている。米放送局『ESPN』のジェシー・ロジャース記者は、「オリバー・マーモル氏が退場となった要因はこれだ」と問題の投球チャートを提示。すると同投稿をリツイートしたシカゴの地元紙『Chicago Tribune』のポール・サリバン記者も、「弁解の余地がない」とコメントした。

 また『AP通信』などで執筆するホールデン・クウィッキー氏は、「エドマンへの打球がプレートから1フィート(約30.5センチ)も離れていたため、当然ながらマーモル監督を苛立たせた」と記したうえで、こう続けた。

「ロボット審判はいつ導入するんだろうか?」

 度々野球界で問題となっている誤審。いち早く対策を講じ、公平な試合が行なわれることを望む人は多い。

構成●THE DIGEST編集部

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