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泥沼のエンジェルス、大谷翔平の起用法に米メディアが言及 投打で不調続き「手を打つ必要がある」と『二刀流』見直しも提言

THE DIGEST編集部

2022.06.08

現地7日に行なわれたレッドソックス戦、初回にツーベースを放った大谷だが、その後は快音が聞かれなかった。(C) Getty Images

 現地時間6月7日、ロサンゼルス・エンゼルスは本拠地でボストン・レッドソックスと対戦し、延長戦の末5対6で敗れ連敗は球団ワーストの13となった。

 試合前にはジョー・マッドン監督解任というニュースが流れ、重苦しい空気に包まれて迎えたこの日のレッドソックス戦。序盤からリードを奪うも僅差のまま試合は進み、7回に5対5の同点に追いつかれる。9回にはサヨナラのチャンスを迎えながらあと一本が打てず、その直後の延長10回表に逆転され敗れた。

 またエンゼルスでは先制2ランを放ったマイク・トラウトが、3回の出塁時、股関節を痛めベンチに退いている。

 監督交代、主砲離脱と苦しい展開の中、「2番・DH」で出場した大谷翔平は初回にセンターオーバーの2ベースを放った後は3打数ノーヒット、9回の最終打席では2塁にランナーを置いて迎えるも申告敬遠で歩かされチームも無得点。この日も勝利を呼び込むことは出来なかった。安打はここ4試合出ているものの、本塁打、さらには打点も今月に入りまだ記録されていない。
 
 連敗が止まらず、指揮官の解任、そして主力選手の負傷という「負の連鎖」が続くことに加え、大谷自身の投打の成績も上向かず、エンジェルスのチーム状況はどん底から抜け出せずにいる。

 そして大谷に至ってはマウンド上でも好結果が残せていないことから「二刀流」のパフォーマンスについて、見直すべきとの声も聞こえてきている。米野球サイト『halohangout』では、大谷の最近の登板内容を振り返りながら、現状のコンディションを論じ今後の起用法にも言及している。

 記事では「ショウヘイ・オオタニは、LAエンジェルスでの最近2度のピッチングは彼本来の調子とは程遠い出来だった」として、いずれも敗戦投手となった直近2度の先発登板を評している。

 その上で「もし現時点で100%でないなら何か手を打つ必要がある。オオタニは(指名打者も含め)50試合に出場している。疲労もあるだろうし、もしそうなら首脳陣が調整することが重要だ」と指摘。

 さらに「登板する前後の試合に休養日を設けることが重要なのかもしれない。登板日には打席に立たせない等、コーチングスタッフは対処すべきだ」と、コンディション調整の必要性を強調した。

 すでに2日後の先発登板が発表されている大谷翔平。極度の不振が続くチームで今後、起用法に変化が見られるのか、大きな注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平、センター方向へ今季11本目のツーベース!_

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