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MLB

エンジェルスがマッドン監督を電撃解任! “球団最低”12連敗で大谷翔平の二刀流を開花させた名将に大ナタ

THE DIGEST編集部

2022.06.08

泥沼化していたチーム状況をなかなか変えられずにいたマッドン監督(左)。そんな67歳の名将は、エンジェルスを追われることとなった。(C)Getty Images

泥沼化していたチーム状況をなかなか変えられずにいたマッドン監督(左)。そんな67歳の名将は、エンジェルスを追われることとなった。(C)Getty Images

 球団ワースト記録の12連敗を喫してしまった責任はあまりに重かった。

 現地時間6月7日、ロサンゼルス・エンジェルスはチームを率いるジョー・マッドン監督の解任を発表。今季に走塁コーチに就任したばかりだったフィル・ネビンを暫定監督とする意向を明らかにした。

 まさに青天の霹靂とも言えるニュースだろう。

 現在67歳のマッドンは、MLBの最優秀監督賞を3度受賞した実績を評価され、19年10月にエンジェルスに就任。オールドスクールなスタイルとデータを巧みに融合させた采配でチームを強化してきた。
 
 とりわけ大谷翔平への影響は大きかった。就任2年目の昨季には「我々指導者は、怪我のリスクを恐れ、選手を守ろうとしてしまう。そうやって選手に制限をかけることで、偉大なアスリートになる道をふさいでしまっている」と制限を設けない起用法を確立。登板前後の休養日を本人の判断に委任するスタイルで、球界に旋風を巻き起こす“二刀流”の才能を開花させていた。

 迎えた就任3年目の今季は開幕直後からロケットスタートに成功。エンジェルスは5月11日時点で24勝13敗として最大11まで貯金を作り、アメリカン・リーグ西地区トップを快走していた。しかし、そこから歯車が狂いだした。徐々に投打がかみ合わなくなると、現地時間6月6日のボストン・レッドソックス戦では1988年以来34年ぶりの12連敗(球団ワーストタイ)を喫していた。

 ヒューストン・アストロズとのゲーム差が8.5にまで開き、これ以上の連敗が許されない状況で、“御大”に対して大ナタを振るったエンジェルス。はたして、球団上層部の決断は吉と出るのか。大谷の起用法を含めて注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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