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プロ野球

【セ・リーグ6球団交流戦通信簿】優勝のヤクルトと快進撃の阪神は納得の最高評価。まさかの負け越しに終わった巨人は果たして?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.06.14

MVPにも輝いた村上(左)を中心にヤクルトが圧巻の交流戦制覇。一方、山田(右)はやや不振だった。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

MVPにも輝いた村上(左)を中心にヤクルトが圧巻の交流戦制覇。一方、山田(右)はやや不振だった。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 6月12日、プロ野球交流戦は全日程を終了した。セ・リーグ6球団の戦いぶりを通信簿形式で査定していこう。

※「よくできました」「まずまずです」「可もなく不可もなく」「がんばりましょう」の4段階で評価

▼ヤクルト
評価:よくできました
14勝4敗 勝率.778(1位) 78得点/51失点 得失点差:+27

 現行の18試合制になってからは史上初の全カード勝ち越し、セ・リーグでは過去最高の勝率.778と圧倒的な強さで4年ぶりの交流戦優勝を果たした。得点(78)、本塁打(24)とも12球団トップと強力打線が火を噴き、特に主砲の村上宗隆は18試合で打率.351、6本塁打、13打点と大爆発。投げては小川泰弘、高橋奎二、石川雅規、清水昇らの好投が光った。最終10試合は9勝1敗でフィニッシュ、交流戦14勝のうち半分の7勝は逆転勝ち、ブルペンに勝ちが付いた試合が同じく7勝と、接戦を多くモノにしている点に真の強さがうかがえる。レギュラーシーズン通算でも両リーグ最速で40勝に到達、2位の巨人に7ゲーム差をつけて独走態勢を築きつつある。
 
▼阪神
評価:よくできました
12勝6敗 勝率.667(2位) 62得点/38失点 得失点差:+24

 交流戦スタート地点では17勝29敗で最下位、交流戦最初の7試合も3勝4敗といまひとつだったが、6月に入っては9勝2敗と一気に上昇気流へ。交流戦2位につけるとともに4位に浮上した。23.2投球回で自責点ゼロの青柳晃洋に加え、ガンケルと西勇輝も3先発で防御率0点台と12球団随一の先発陣が実力を発揮。チーム防御率は12球団唯一の1点台(1.94)を記録した。また、近本光司が打率.361のハイアベレージを記録し、大山悠輔は7本塁打&21打点で交流戦二冠獲得と打線がようやく機能するようになったのが大きい。3位の広島にも2ゲーム差と迫っており、Aクラス入りも視野に入ってきた。

▼DeNA
評価:まずまずです
9勝9敗 勝率.500(4位タイ) 59得点/56失点 得失点差:+3

 一進一退の攻防が続き、9勝9敗の勝率5割でフィニッシュ。ただ、それまでのチーム状態を思えば及第点と言っていいだろう。特に光ったのが投手陣の健闘で、エースの今永昇太が6月7日の日本ハム戦でノーヒットノーランを達成。大貫晋一も3先発で防御率0.98と負けじと好投を見せた。ブルペンも、65.0イニングで防御率1.66。エスコバーは全9登板で無失点、交流戦が始まってから一軍に再合流したクリスキーの好投も光った。打っては牧秀悟が打率.261ながら6本塁打を量産。11日のロッテ戦では佐々木朗希から一発を放つなど印象的な活躍を見せた。また、3年目の蝦名達夫が開花の兆しを見せ始めたのも収穫。リーグ戦再開後に期待が持てる内容だった。
 
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