昨季に二刀流で一大フィーバーを遂げた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。迎えた今季も期待は小さくない。
だが、今季は相手の警戒がより強まったせいもあり、昨季のような胸のすく快進撃は見られていない。無論、背番号17のパフォーマンスはチーム成績にも直結。5月11日にまでに貯金11を作っていたエンジェルスだが、同25日のテキサス・レンジャーズ戦から球団ワーストの14連敗を喫するなど苦戦。さらに今月7日(現地時間)には、ジョー・マッドン監督の解任に踏み切るなど早くもプレーオフ進出が危ぶまれる状況にある。
もっとも、大谷だけが決して悪いわけではない。たしかに連日連夜の活躍を見せていた前年に比べて勢いは劣るが、投打でのスタッツは良好だ。打っては打率.260、OPS.817、本塁打13本。投げても10先発4勝(4敗)。54.1イニングで奪三振率11.76、与四球率2.15と上々の数値を残しているのだ。
それだけに不振だけが切り取られがちな大谷を擁護する声も上がっている。エンジェルスの専門メディア『Halo Hangout』のエバン・デサイ記者は「ショウヘイ・オオタニはエンジェルスを印象深い方法で背負い続けている」と断言するひとりだ。
日夜エンジェルスの情報を発信しているデサイ記者は、大谷の現状について「今シーズンもプレーは怪物級。ここまでは順調だ」と指摘。一部で噴出している批判には「他の誰がここまでのことを持続してできるだろう?」と投げかけた。
「オオタニは投げて、打つたびに、『自分こそ今の球界で唯一すべてができる選手である』と世界に思い知らせている。彼はこれまでのキャリアにおいても、およそ人間とは思えないほどのパフォーマンスでこれを繰り返してきた。もはや彼の活躍をなんと形容すべきかはわからないが、間違いなく普通ではない」
そして、同記者は、日本人選手史上初の快挙となる2年連続MVPの可能性には、現地でのリアルな声を交え、こう熱弁を振るっている。
「この言葉は何度も繰り返す必要がある。オオタニがフルタイムの打者としても、先発投手としてもここまで優れているのに、どうして他の誰かがアメリカン・リーグのMVPになれるのだろうか?チームの最も強力な先発投手、そして打線の柱となる打者である限り、オオタニは“最も価値のある”選手だ。人々はその偉大さに飽き飽きし始めているが、そんなことはあってはいけない。彼は今も絶えまない賛辞に値する」
あらためて、現地記者から再評価された大谷。こうした声が絶えないのも、彼の偉才たる所以だろう。
構成●THE DIGEST編集部
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だが、今季は相手の警戒がより強まったせいもあり、昨季のような胸のすく快進撃は見られていない。無論、背番号17のパフォーマンスはチーム成績にも直結。5月11日にまでに貯金11を作っていたエンジェルスだが、同25日のテキサス・レンジャーズ戦から球団ワーストの14連敗を喫するなど苦戦。さらに今月7日(現地時間)には、ジョー・マッドン監督の解任に踏み切るなど早くもプレーオフ進出が危ぶまれる状況にある。
もっとも、大谷だけが決して悪いわけではない。たしかに連日連夜の活躍を見せていた前年に比べて勢いは劣るが、投打でのスタッツは良好だ。打っては打率.260、OPS.817、本塁打13本。投げても10先発4勝(4敗)。54.1イニングで奪三振率11.76、与四球率2.15と上々の数値を残しているのだ。
それだけに不振だけが切り取られがちな大谷を擁護する声も上がっている。エンジェルスの専門メディア『Halo Hangout』のエバン・デサイ記者は「ショウヘイ・オオタニはエンジェルスを印象深い方法で背負い続けている」と断言するひとりだ。
日夜エンジェルスの情報を発信しているデサイ記者は、大谷の現状について「今シーズンもプレーは怪物級。ここまでは順調だ」と指摘。一部で噴出している批判には「他の誰がここまでのことを持続してできるだろう?」と投げかけた。
「オオタニは投げて、打つたびに、『自分こそ今の球界で唯一すべてができる選手である』と世界に思い知らせている。彼はこれまでのキャリアにおいても、およそ人間とは思えないほどのパフォーマンスでこれを繰り返してきた。もはや彼の活躍をなんと形容すべきかはわからないが、間違いなく普通ではない」
そして、同記者は、日本人選手史上初の快挙となる2年連続MVPの可能性には、現地でのリアルな声を交え、こう熱弁を振るっている。
「この言葉は何度も繰り返す必要がある。オオタニがフルタイムの打者としても、先発投手としてもここまで優れているのに、どうして他の誰かがアメリカン・リーグのMVPになれるのだろうか?チームの最も強力な先発投手、そして打線の柱となる打者である限り、オオタニは“最も価値のある”選手だ。人々はその偉大さに飽き飽きし始めているが、そんなことはあってはいけない。彼は今も絶えまない賛辞に値する」
あらためて、現地記者から再評価された大谷。こうした声が絶えないのも、彼の偉才たる所以だろう。
構成●THE DIGEST編集部
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