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菊池雄星の死球に“ブチギレた”ヤンキース主砲。直後に放った豪快弾とバットフリップが話題沸騰「驚愕の復讐を果たした」

THE DIGEST編集部

2022.06.20

菊池(右)からのデッドボールに怒りを露わにしたドナルドソン(左)。一連の振る舞いは大きな話題となった。(C)Getty Images

菊池(右)からのデッドボールに怒りを露わにしたドナルドソン(左)。一連の振る舞いは大きな話題となった。(C)Getty Images

 真剣勝負だからこそ、思わず感情が溢れだした。トロント・ブルージェイズの菊池雄星とニューヨーク・ヤンキース主砲ジョシュ・ドナルドソンの対決が話題となっている。

 事の発端となったのは、現地時間6月19日にトロントで行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦での一幕だ。この試合にブルージェイズの先発としてマウンドに立った菊池は、初回から乱調気味だった。

 すると、1回表1死一塁の局面で対峙したドナルドソンに対する初球だった。インハイへ投じた93.8マイル(約150.9キロ)の4シームがすっぽ抜けて左肘をかすめて腹部に直撃。肘当ての上からでも生じる痛みと、いきなり当たられた事実に怒った36歳のベテラン戦士は一塁方向へと歩き出すと、「あぁッ!」と力いっぱいにバットを叩きつけて感情を爆発させた。

 だが、凄いのはここからだった。ブルージェイズに1対2とリードされた3回表に2死二塁の絶好機で打席に立ったドナルドソンは、再び菊池と対決。すると今度は、カウント2-2から真ん中高めに浮いた95.4マイル(約153.5キロ)4シームを強振。打った瞬間にポーンッとバットを放り投げたベテランスラッガーは本塁打を確信。打球はみるみるうちに飛距離を伸ばし、センター後方のスタンドへと突き刺さった。
 
 惜しくもヤンキースは9対10で敗戦。連勝も「9」でストップしたが、試合後にサムライ左腕とドナルドソンが見せた“勝負”は、地元メディアでも小さくない話題となった。

 日夜、ヤンキースの情報を発信している地元紙『New York Post』は「日曜日の午後を怒りとともにスタートさせたドナルドソンは、自らのホームランでそれを収めた」と絶賛。さらに米専門メディア『Con Las Bases Llenas』は「ドナルドソンはデッドボールを当てられたユウセイ・キクチに驚愕の復讐を果たした」と興奮気味にレポートしている。

 チームが逆転したおかげで黒星はつかなかった菊池。しかし、相手主砲に浴びた特大の一発は、ベテラン左腕にとって痛恨の一撃だと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
 
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