球史に残る最高の天才が再びその真価を発揮し、2年連続のMVPに向けてブーストをかけている。言うまでもなく、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のことだ。
【動画】2HR8打点の翌日に"自己最多"13奪三振! 大谷の圧巻ピッチングをチェック
現地時間6月21日のロイヤルズ戦に「3番・DH」で出場した大谷は、6回と9回にそれぞれ3ランを放つ離れ業を披露。特に後者は試合を振り出しに戻す土壇場での一発だっただけに、現地実況も大興奮した様子が話題を呼んだ。結局、試合に敗れたものの、大谷は自己最多を更新する8打点をマーク。これは、あのベーブ・ルースですらできなかった快挙でもあった。
一夜明けて22日、先発マウンドに上がった大谷はこれまた"自己新"を更新するパフォーマンスを見せる。8回を投げ抜いて2安打無失点1四球、自己最多の13奪三振。2回と4回に三者連続三振の快投を見せ、再び連敗ストッパーとして、エースとしての存在を発揮したのだ。
もっとも、今季は昨年に比べると不振といった感は否めず、2年連続でのMVPは難しいとの声が大半だった。しかも、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は"飛ばないボール"をものともせず、年間60発を狙える勢いで本塁打を量産。ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)も年間最多打点記録を更新するほど好調で、そこにマイク・トラウトや大谷が食い込むか、というのが数日前の構図だった。
しかし、大谷が爆発した2日間の"奇跡"を目撃した大手スポーツメディア『97.1 The Ticket』のジョン・ヒーリー記者は「再びショウヘイ・オオタニが球界最高のプレーヤーであることを証明した」とし、MVPレースにおいて「ジャッジとラミレスのことはもう忘れましょう」と断言する。
同氏いわく、大谷は打っては15本塁打がリーグ9位、46打点は6位、そしてOPS.823がジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ/.822)を超えていると指摘。投げても、まだ規定投球回に乗ってはいないものの、防御率2.90がリーグ10位相当、90奪三振は5位に入っており、いずれもオールスター級だと評価する。
そうした要素を勘案した時、ジャッジやラミレス、トラウト、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)らがいかに素晴らしいシーズンを送っていたとしても、「オオタニより価値がある選手は誰もいないという事実を否定できるだろうか」とはヒーリー記者。
そして同氏は、最後に"提言"を行った。
「オオタニが2021年シーズンに披露したプレーは前代未聞のことだった。しかし、彼が今後もそのレベルに近いことを継続するようであれば、オオタニが毎年MVPを獲得することになるだろう。だから、"最優秀野手"を表彰するために新たらしい賞を作る必要があるかもしれない」
ヒーリー記者のように考える有識者も少ないだろう。大谷がフィールドで証明しているプレーは常軌を逸しており、「最も価値がある選手=MVP」たるものだ。まだまだシーズンは折り返し地点にも達していないが、大谷は一気にMVPレースの先頭に躍り出たのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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現地時間6月21日のロイヤルズ戦に「3番・DH」で出場した大谷は、6回と9回にそれぞれ3ランを放つ離れ業を披露。特に後者は試合を振り出しに戻す土壇場での一発だっただけに、現地実況も大興奮した様子が話題を呼んだ。結局、試合に敗れたものの、大谷は自己最多を更新する8打点をマーク。これは、あのベーブ・ルースですらできなかった快挙でもあった。
一夜明けて22日、先発マウンドに上がった大谷はこれまた"自己新"を更新するパフォーマンスを見せる。8回を投げ抜いて2安打無失点1四球、自己最多の13奪三振。2回と4回に三者連続三振の快投を見せ、再び連敗ストッパーとして、エースとしての存在を発揮したのだ。
もっとも、今季は昨年に比べると不振といった感は否めず、2年連続でのMVPは難しいとの声が大半だった。しかも、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は"飛ばないボール"をものともせず、年間60発を狙える勢いで本塁打を量産。ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)も年間最多打点記録を更新するほど好調で、そこにマイク・トラウトや大谷が食い込むか、というのが数日前の構図だった。
しかし、大谷が爆発した2日間の"奇跡"を目撃した大手スポーツメディア『97.1 The Ticket』のジョン・ヒーリー記者は「再びショウヘイ・オオタニが球界最高のプレーヤーであることを証明した」とし、MVPレースにおいて「ジャッジとラミレスのことはもう忘れましょう」と断言する。
同氏いわく、大谷は打っては15本塁打がリーグ9位、46打点は6位、そしてOPS.823がジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ/.822)を超えていると指摘。投げても、まだ規定投球回に乗ってはいないものの、防御率2.90がリーグ10位相当、90奪三振は5位に入っており、いずれもオールスター級だと評価する。
そうした要素を勘案した時、ジャッジやラミレス、トラウト、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)らがいかに素晴らしいシーズンを送っていたとしても、「オオタニより価値がある選手は誰もいないという事実を否定できるだろうか」とはヒーリー記者。
そして同氏は、最後に"提言"を行った。
「オオタニが2021年シーズンに披露したプレーは前代未聞のことだった。しかし、彼が今後もそのレベルに近いことを継続するようであれば、オオタニが毎年MVPを獲得することになるだろう。だから、"最優秀野手"を表彰するために新たらしい賞を作る必要があるかもしれない」
ヒーリー記者のように考える有識者も少ないだろう。大谷がフィールドで証明しているプレーは常軌を逸しており、「最も価値がある選手=MVP」たるものだ。まだまだシーズンは折り返し地点にも達していないが、大谷は一気にMVPレースの先頭に躍り出たのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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