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大学野球

偉大な父を持つ清原正吾と前田晃宏の課題は何か? 大学球界屈指の注目度を誇る“2世選手”の現状に迫る

THE DIGEST編集部

2022.06.27

今春のフレッシュトーナメントでは、ともに殊勲の活躍を見せた清原(左)と前田(右)。この両雄のパフォーマンスは小さくない話題となった。(C)産経新聞社

今春のフレッシュトーナメントでは、ともに殊勲の活躍を見せた清原(左)と前田(右)。この両雄のパフォーマンスは小さくない話題となった。(C)産経新聞社

 今春の東京六大学のリーグ戦では2位となり、惜しくも優勝を逃した慶応大野球部。昨春の全日本大学野球選手権では優勝、秋の明治神宮大会では準優勝と、全国でも屈指の実力を誇る。

 そんなチームにあって、下級生ながら高い注目を集めているのが、清原和博氏(元西武など)の長男である清原正吾(2年・一塁手)と、前田智徳氏(元広島)の次男である前田晃宏(1年・投手)だ。ともにリーグ戦出場はまだないが、偉大な父を持つ“二世選手”だ。

 そして、この2人が最近話題となったのが、春のリーグ戦後に行なわれたフレッシュトーナメントだ。2年生以下の選手のみが出場できるいわゆる新人戦にあたるものである。

 慶応大は予選リーグで2位となり、決勝進出は逃した。だが、3位決定戦ではライバルである早稲田大を破る。その試合で活躍したのが、清原と前田だった。前者はダメ押しのタイムリー、後者は先発登板を果たして4回を無失点の好投。試合後には揃ってインタビューに答える姿も含めて、メディアでは大きく報道された。
 
 では、彼らの現時点での実力はどの程度のものなのか。

 中学、高校では野球から離れ、大学で再挑戦を決めた清原だが、昨秋、今春と2季連続でフレッシュトーナメントの4番を任されている起用法からも期待の高さがうかがえる。Bチームで行なうオープン戦では度々長打も放っており、高校野球未経験という過去を考えると、順調な成長ぶりと言えるだろう。しかし、この先も社会人やプロの高いレベルで勝負できる可能性に関して言えば、まだまだ未知数であるというのが現状だ。

 筆者が初めて清原のプレーを見たのは、昨秋のフレッシュトーナメントの明治大戦だった。だが、この試合では3打数ノーヒット、2三振とまだまだ大学野球のレベルに慣れていない印象を受けた。ちなみにこの時に対戦した2人の投手もリーグ戦でまだ目立った実績を残してはいない。堂々とした体格こそ目立つものの、緩急に対応できておらず、誘うような緩い変化球に簡単に体勢を崩されてしまうという印象が否めない。この秋のフレッシュトーナメントも清原は9打数1安打に終わっている。

 そして、次に見たのが、今春の法政大戦だったが、この試合でも第4打席に死球での出塁はあったものの、4打数ノーヒットに終わっている。相手投手は奇しくも同じ二世選手である吉鶴翔瑛(2年・木更津総合。父はソフトバンクの吉鶴憲治バッテリーコーチ)だったが、140キロを超えるストレートには完全に差し込まれており、自分のタイミングでのスイングができていなかった。

 ちなみに吉鶴は高校時代から評判のサウスポーであり、この日も最速149キロをマークするなど2年後にはドラフト候補になる可能性が高い投手でもある。清原も前述した早稲田大戦では1安打1打点、東京大戦では2安打を放っているように昨秋に比べるとレベルアップはしていたと言えるが、吉鶴のようなレベルの投手を打つにはまだまだボールに対する反応と振り出しの鋭さを改善する必要がありそうだ。
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