2年連続のセ界制覇に向けてヤクルトの快進撃が続いている。6月26日に行われた本拠地での巨人戦、11対10の乱打戦を制して12カード連続の勝ち越しを達成。さらに交流戦でも全カード勝ち越しており、11球団勝ち越しという史上初の快挙も記録している。
26日の試合でも、主役になったのは村上宗隆だった。8対8で迎えた8回裏、1死一、三塁の場面で圧巻の決勝3ラン。年間でも26本塁打、71打点はいずれもリーグトップ、打率.315もリーグ2位とあって、三冠王への期待が高まるばかりなのだが、“影のヒーロー”とも言うべき存在がそこにはいた。塩見泰隆だ。
先の8回、先頭で迎えた塩見がフォアボールで出塁し、巨人バッテリーにプレッシャーをかけることに成功。彼の出塁が大きな分水嶺になっていた。出塁で言えば、塩見はこの日何と全打席出塁(四球、ヒット、ヒット、四球、四球)し、3度もホームを踏んでいる。いわゆる“テーブルセッター”、塩見のお膳立てが燕打線に活気を与えているという意味では、象徴的なゲームと言えるだろう。
塩見が完全に一軍定着を果たしたのは昨シーズン。自慢の俊足を生かしてリーグ3位の21盗塁を稼ぎ、サイクル安打も達成。CSファイナルでも打率.400の活躍を見せた。日本シリーズ第6戦の優勝を決めるホームインも印象深い。そう考えれば今季の活躍も納得と言えるだろうが、それでいて「成長」しているのが凄いところだ。
塩見の課題は三振の多さだった。三振率29.2%はリーグ平均(20.0%)を大きく上回ってリーグワースト2位と1番打者らしからぬ数字で、本人も「三振が非常に多かったので、2ストライクからのアプローチの仕方を、キャンプでしっかりやっていかないといけないところ」としていた。
課題克服、と言うのは簡単だが、それができたら誰も苦労はしない。しかし塩見は有言実行。これをやり遂げているのである。三振率は約7%も改善して22.7%まで改善。三振を減らすだけなら、例えば早打ちすれば減らせることはできる。だが、四球率も9.0%→10.2%と向上し、出塁への意識も高めているのが素晴らしい。
【動画】燕の切り込み隊長・塩見泰隆が驚きの「初球先頭打者本塁打」の離れ業
26日の試合でも、主役になったのは村上宗隆だった。8対8で迎えた8回裏、1死一、三塁の場面で圧巻の決勝3ラン。年間でも26本塁打、71打点はいずれもリーグトップ、打率.315もリーグ2位とあって、三冠王への期待が高まるばかりなのだが、“影のヒーロー”とも言うべき存在がそこにはいた。塩見泰隆だ。
先の8回、先頭で迎えた塩見がフォアボールで出塁し、巨人バッテリーにプレッシャーをかけることに成功。彼の出塁が大きな分水嶺になっていた。出塁で言えば、塩見はこの日何と全打席出塁(四球、ヒット、ヒット、四球、四球)し、3度もホームを踏んでいる。いわゆる“テーブルセッター”、塩見のお膳立てが燕打線に活気を与えているという意味では、象徴的なゲームと言えるだろう。
塩見が完全に一軍定着を果たしたのは昨シーズン。自慢の俊足を生かしてリーグ3位の21盗塁を稼ぎ、サイクル安打も達成。CSファイナルでも打率.400の活躍を見せた。日本シリーズ第6戦の優勝を決めるホームインも印象深い。そう考えれば今季の活躍も納得と言えるだろうが、それでいて「成長」しているのが凄いところだ。
塩見の課題は三振の多さだった。三振率29.2%はリーグ平均(20.0%)を大きく上回ってリーグワースト2位と1番打者らしからぬ数字で、本人も「三振が非常に多かったので、2ストライクからのアプローチの仕方を、キャンプでしっかりやっていかないといけないところ」としていた。
課題克服、と言うのは簡単だが、それができたら誰も苦労はしない。しかし塩見は有言実行。これをやり遂げているのである。三振率は約7%も改善して22.7%まで改善。三振を減らすだけなら、例えば早打ちすれば減らせることはできる。だが、四球率も9.0%→10.2%と向上し、出塁への意識も高めているのが素晴らしい。
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