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プロ野球

三冠王に肉薄する村上宗隆のメジャー移籍は2025年オフ? “イチロー以来”の大物に本場も沸き立つ

THE DIGEST編集部

2022.06.30

三冠王へばく進を続ける村上。その去就はすでにメジャー関係者も注目しているようだ。写真:徳原隆元

三冠王へばく進を続ける村上。その去就はすでにメジャー関係者も注目しているようだ。写真:徳原隆元

“令和の怪童”が“令和初”の偉業に王手をかけている。

 村上宗隆(ヤクルト)は6月29日の広島戦で3試合&2打席連発となる28、29号をマーク。6月はこれで14本塁打、35打点と一気にブーストをかけ、岡本和真(巨人/20本塁打、59打点)を大きく引き離すことに成功した。

 そしてそれだけではない。この日は5打数3安打の猛打賞もマーク。打率は前日までの.315から.320まで上昇し、暫定首位打者・佐野恵太(DeNA)の.321に1厘差まで肉薄しているのだ。2004年の松中信彦(ダイエー)以来、打撃三冠王達成者は出ていないが、22歳のサムライがいよいよ成し遂げるのではないかと期待が高まっている。

【動画】「ヤクルトの4番が神だった」村上宗隆、圧巻の逆転グランスラムをチェック

 これだけの活躍に、ツイッターのトレンドでは「三冠王」の他、「メジャー」というワードも飛び出した。それも村上の足跡を考えれば当然だろう。一軍に定着した2019年は36本塁打、96打点で高卒2年目以内選手の最高記録を更新すると、翌20年は最高出塁率のタイトルも獲得。そして昨季は本塁打王&MVP、東京オリンピック金メダル、日本一と圧倒的な活躍を見せた。そしてここに三冠王が加わるとなれば、文字通り「敵なし」としか言えなくなる。
 
 そうなれば次のステージ=メジャーリーグも視野に入ってくるわけで、もちろん村上に対しては現地もかなり前から注目している。『LA Times』の人気記者ディラン・ヘルナンデスは昨年4月の段階で特集記事を寄稿し、村上について「日本からメジャーへの、次代の最高級の輸入選手」と論評。そして、「イチローを除けば、日本人選手では最高の攻撃力を発揮するだろう」として高い期待を寄せている。

 これだけの逸材とあって、ヘルナンデス氏も早期渡米を望んではいるものの、“足かせ”にも言及した。現行のルールでは、25歳以下の海外選手がメジャー移籍を目指す際に契約金や年俸が制限されてしまうため、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のような一刻も早い移籍を目指すような特殊なケースを除き、少なくともこの年齢まで待つのが得策というわけだ。
 
 それゆえ、ヘルナンデス氏は「2025年シーズン後に渡米するかもしれない」として、村上のメジャー移籍を“予言”している。かくいう村上自身も将来的なメジャー移籍の考えを示しており、遅かれ早かれその時が来る可能性は高い。果たして怪物は、それまでにどんな活躍を、成績を、記録を残すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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