文字通り痛恨のミスだった。現地時間7月3日に行なわれたヒューストン・アストロズ戦で、ロサンゼルス・エンジェルスのテイラー・ウォードが犯してしまったワンプレーだ。
チームが2対1とリードしていた5回表だ。2死無塁で打席に立ったウォードは、相手先発のフランバー・バルデスの初球、78.5マイル(約126.3キロ)のカーブを捉えてライト前ヒットを放つと、悠々と一塁ベースへと到達した。
「よしよし」と手応え十分といった表情でグラウンド方向に目をやって一塁上からオーバーランをしたウォード。しかし、ここに隙があった。ベースカバーのために背後から忍び寄っていた相手捕手マーティン・マルドナードの存在に気づいていなかったのだ。
これをアストロズの二塁手ホセ・アルトゥーベも見逃さなかった。外野手からの返球を受けるやいなや一塁に送球すると、「少しだけ僕らの方がずる賢かった」というマルドナードがウォードにタッチ。一度はセーフの判定が下されたが、アストロズベンチがリクエストを申請してアウトとなった。
エンジェルスのビル・ハセルマンコーチが「彼らはよく野球を見ている」と称えたように、アストロズ側の好判断ではある。一方でウォードの緩慢とも取れるプレーでもあった。直後の5回裏に同点とされたチームが2対4と逆転サヨナラ負けを喫した影響もあり、試合の流れを変えてしまった走塁には、批判的な声も上がっている。
大谷マニアとして知られる米放送局『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏が「こんなの見たことがない」と嘆けば、MLB公式サイトのアストロズ番を務めるブライアン・マクタガート記者は「ウォードはアルトゥーベが悪ふざけをしていると思ったのかもしれない」と指摘。そして、エンジェルスの専門メディア『Angels Win』は、Fワードを用いて、次のように訴えている。
「とんでもない大失敗を繰り返しているエンジェルスの2022年シーズン前半戦を表現する映像があるとすれば、このプレーはまさにそうだ」
試合後に「もう二度と起こらないようにここから学ぶよ」と猛省したウォードのボーンヘッドだけが敗戦の原因ではない。だが、同じアメリカン・リーグ西地区で15.5ゲーム差をつけられているアストロズに見せつけられたプレーは、エンジェルスとの差を如実に物語っているようだった。
構成●THE DIGEST編集部
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チームが2対1とリードしていた5回表だ。2死無塁で打席に立ったウォードは、相手先発のフランバー・バルデスの初球、78.5マイル(約126.3キロ)のカーブを捉えてライト前ヒットを放つと、悠々と一塁ベースへと到達した。
「よしよし」と手応え十分といった表情でグラウンド方向に目をやって一塁上からオーバーランをしたウォード。しかし、ここに隙があった。ベースカバーのために背後から忍び寄っていた相手捕手マーティン・マルドナードの存在に気づいていなかったのだ。
これをアストロズの二塁手ホセ・アルトゥーベも見逃さなかった。外野手からの返球を受けるやいなや一塁に送球すると、「少しだけ僕らの方がずる賢かった」というマルドナードがウォードにタッチ。一度はセーフの判定が下されたが、アストロズベンチがリクエストを申請してアウトとなった。
エンジェルスのビル・ハセルマンコーチが「彼らはよく野球を見ている」と称えたように、アストロズ側の好判断ではある。一方でウォードの緩慢とも取れるプレーでもあった。直後の5回裏に同点とされたチームが2対4と逆転サヨナラ負けを喫した影響もあり、試合の流れを変えてしまった走塁には、批判的な声も上がっている。
大谷マニアとして知られる米放送局『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏が「こんなの見たことがない」と嘆けば、MLB公式サイトのアストロズ番を務めるブライアン・マクタガート記者は「ウォードはアルトゥーベが悪ふざけをしていると思ったのかもしれない」と指摘。そして、エンジェルスの専門メディア『Angels Win』は、Fワードを用いて、次のように訴えている。
「とんでもない大失敗を繰り返しているエンジェルスの2022年シーズン前半戦を表現する映像があるとすれば、このプレーはまさにそうだ」
試合後に「もう二度と起こらないようにここから学ぶよ」と猛省したウォードのボーンヘッドだけが敗戦の原因ではない。だが、同じアメリカン・リーグ西地区で15.5ゲーム差をつけられているアストロズに見せつけられたプレーは、エンジェルスとの差を如実に物語っているようだった。
構成●THE DIGEST編集部
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