ロサンゼルス・エンジェルスは、現地時間６日（日本時間７日）のマイアミ・マーリンズ戦に５対１で勝利し、前日からの２連戦を１勝１敗とした。初戦を１-２で落とし、チームの連敗が「４」となって迎えたこの日、大谷翔平が先発登板、キャリアで初めてマイアミのローンデポ・パークのマウンドに立った。
 
　大谷は初回、先頭バッターを味方のエラーで出塁させると、続く打者にも安打を許し、ランナー２・３塁から犠牲フライで１点を失う。６月10日（日本時間）のボストン・レッドソックス戦以来の失点となったものの、その後はマーリンズ打線を相手に力強い投球を繰り広げ、７回を投げ10個の三振を奪い、わずか２安打を許したのみで、失点１に抑えた。
　打者としても、この日は期待に応えた。５回に満塁からマイク・トラウトの四球で押し出し、同点に追いついた直後に打席に立った大谷は、好投を続けていたマーリンズ先発左腕、トレバー・ロジャーズからレフト前ヒットを放ち決勝点を自らのバットで生んでいる。

　７回にも追加点を上げたエンジェルスが、前日の雪辱を晴らし５対２で勝利。大谷はこれで８勝目、今季４度目となる大谷の先発白星での連敗ストップとなった。

　一方、エンジェルスに敗れ連勝が止まることになったマーリンズ。米スポーツ中継チャンネル『NBC sports』では、今季初対戦となった「投手・大谷」に対する、マーリンズのドン・マッティングリー監督のコメントなどが伝えられており、そこには「二刀流」に対しての大きな敬意を抱いていたことが綴られている。

　同指揮官は「オオタニが投打の激務をこなす姿に感嘆している。体の消耗が激しいだけに、精神的にも大変なはずだ」と、プレーへの意識を称えている。

　さらに「本当に高いレベルで投打の両方をプレーしている」 と評し、「サイ・ヤング賞にも値し、MVP受賞にも匹敵するだろう。本当に素晴らしいプレーヤーだ」と、大谷の投打のクオリティの高さを強調した。

　現役時代、シーズンMVPや打撃タイトル、ゴールデングラブ賞も獲得し、指導者としても最優秀監督賞にも選ばれるなど、球史に名を刻んできた敵将・マッティングリー監督からもこの上ない賛辞を送られている大谷翔平。この日の勝利で、昨年の９勝まであと一つに迫り、先月から自身５連勝、３試合連続での二桁奪三振、自責点は４試合で０を続けるなど、手が付けられないパフォーマンスが続いている。

　シーズンも折り返しを迎え、「ショウタイム」は昨年以上の盛り上がりを見せ始めた。

構成●THE　DIGEST編集部
【動画】切れ味抜群のスライダーと101マイル剛速球は必見！ 大谷翔平の二桁奪三振ショー＆決勝２点タイムリーをチェック

敵主砲の“バット投げ”にビックリ！ 大谷翔平が見せた反応が話題に「ショウヘイほど相手の安全を気遣う選手はいない」

大谷翔平、また史上初の偉業！ “野球の神様”ルースもできなかった記録とサイ・ヤング級の記録をW達成