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異次元の大谷翔平は最もチャンスに強く、ピンチにも強い! 二刀流が示したMLB史でも“稀有な”の真価

THE DIGEST編集部

2022.07.08

投手と打者のどちらでも目に見える結果を残してきた大谷。その図抜けた成績は、MLB史で見ても稀有なものだった。(C)Getty Images

投手と打者のどちらでも目に見える結果を残してきた大谷。その図抜けた成績は、MLB史で見ても稀有なものだった。(C)Getty Images

 まさにワンマンショーと言える試合だった。現地時間7月6日に敵地で行なわれたマイアミ・マーリンズ戦に先発登板した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のパフォーマンスだ。

 打って、走って、投げてと、“二刀流の真価”を発揮した。初めて立ったマウンドに慣れなかったせいか初回に1点を失った大谷だったが、そこから徐々にギアを上げると、敵将ドン・マッティングリーが「あれを打ち崩すのは難しい」と脱帽するほど圧倒的な投球を披露。すると、チームが1対1と追いついた5回に2死満塁で打席に立つと、引っ張りを警戒したシフトを破るレフト前への2点適時打を放ち、自らを援護した。

 終わってみれば、投げては7回(100球)、被安打2、10奪三振で8勝目。打っては3打数1安打(1四球)、2打点、1盗塁を記録。出色のパフォーマンスでチームを勝利に導いた。
 
 投打で違いを生み出し、チームを救うヒーローとなった28歳のサムライは、やはりMLB史でも稀有な存在だ。それを裏付けるデータが明らかになった。米放送局『CBS Sports』によれば、大谷は過去50年で得点圏での長打率.621と最も高い打者であるうえに、得点圏での被長打率が.201と最も低い投手であるという。

 得点圏での長打率は、マーク・マグワイア(.615)を上回り、得点圏での被長打率はアロルディス・チャップマン(.226)を凌駕。球史に残るスラッガーと剛腕よりもハイスペックな数値を残しているのだ。これは彼がいかにチャンスに強く、またピンチにも強いかを証明するスタッツと言える。

 メジャー挑戦当初は、「どちらか一本に絞った方がいい」と現地メディアで再三のように指摘された。それがたった5年で一変。いまや大谷には羨望の眼差しが向けられている。それもこれも、努力を重ねた本人が先述のような文字通り“ナンバーワン”と言えるだけの結果を残しているからに他ならないのだ。

構成●THE DIGEST編集部

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