ここ数か月、球界ではあるタイトルレースの行方が密かな話題となっていた。今季のアメリカン・リーグMVPを獲得するのは誰かというものだ。
世界屈指のスターたちが集うメジャーの場だけに、今季もその争いは熾烈だ。筆頭候補はすでに30本塁打を放ち、シーズン60発ペースのアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とリーグ断トツトップのOPS1.058(出塁率.405+長打率.653)を記録しているキューバの怪物ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、そして昨季の“覇者”である大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
もっとも、大谷の2年連続の受賞には懐疑的な声がないわけではない。アメリカン・リーグ西地区で首位アストロズから19ゲーム差の4位に沈むチーム状況も踏まえ、一部では首位を行くチームを支えるジャッジやアルバレス、あるいは他の選手を評価すべきではないかという意見は、いまなお目立っている。
だが、大谷はそうした“異論”をねじ伏せるような活躍を見せ続けている。現地時間7月13日に行なわれたアストロズ戦の登板を含め、およそ1か月の成績は軒並み球界トップクラスのそれだ。とりわけピッチングは圧巻の一語で、32.2イニングを投げ、防御率0.28、奪三振率も14.33というハイアベレージだ。
13日のアストロズ戦でも、投げては9勝目を挙げ、打ってはエンジェルスでは50年ぶりとなる先発投手による三塁打を放ち、2打点を叩き出した。この一連のプレーぶりには、敵将ダスティー・ベイカーも「オオタニはメガスターなんだ」と絶賛するしかなく、現球界において大谷がいかに際立っているかを如実に物語っている。
ゆえに大谷こそがMVPであるべきだという声は根強く存在する。米紙『Washington Post』のチェルシー・ジャネス記者は、アストロズ戦後にこう発信した。
「私はシーズン終了後に投票することはできない。だから何かを気負う必要はない。だけど、今のアメリカン・リーグ、いや世界中にショウヘイ・オオタニ以上に価値のある選手が存在するなんて言えない。なんでそんな主張をできる人がいるのかが理解できない」
決してジャッジらの実力を軽んじる意図はない。だがしかし、100マイル前後の快速球を投げながら、打席では当たり前のように本塁打を打っていたプレーヤーが、近年にいただろうか。その唯一無二の存在価値を思えば、もはやMVPは確定的ではないかと思えてならない。
構成●THE DIGEST編集部
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世界屈指のスターたちが集うメジャーの場だけに、今季もその争いは熾烈だ。筆頭候補はすでに30本塁打を放ち、シーズン60発ペースのアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とリーグ断トツトップのOPS1.058(出塁率.405+長打率.653)を記録しているキューバの怪物ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、そして昨季の“覇者”である大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。
もっとも、大谷の2年連続の受賞には懐疑的な声がないわけではない。アメリカン・リーグ西地区で首位アストロズから19ゲーム差の4位に沈むチーム状況も踏まえ、一部では首位を行くチームを支えるジャッジやアルバレス、あるいは他の選手を評価すべきではないかという意見は、いまなお目立っている。
だが、大谷はそうした“異論”をねじ伏せるような活躍を見せ続けている。現地時間7月13日に行なわれたアストロズ戦の登板を含め、およそ1か月の成績は軒並み球界トップクラスのそれだ。とりわけピッチングは圧巻の一語で、32.2イニングを投げ、防御率0.28、奪三振率も14.33というハイアベレージだ。
13日のアストロズ戦でも、投げては9勝目を挙げ、打ってはエンジェルスでは50年ぶりとなる先発投手による三塁打を放ち、2打点を叩き出した。この一連のプレーぶりには、敵将ダスティー・ベイカーも「オオタニはメガスターなんだ」と絶賛するしかなく、現球界において大谷がいかに際立っているかを如実に物語っている。
ゆえに大谷こそがMVPであるべきだという声は根強く存在する。米紙『Washington Post』のチェルシー・ジャネス記者は、アストロズ戦後にこう発信した。
「私はシーズン終了後に投票することはできない。だから何かを気負う必要はない。だけど、今のアメリカン・リーグ、いや世界中にショウヘイ・オオタニ以上に価値のある選手が存在するなんて言えない。なんでそんな主張をできる人がいるのかが理解できない」
決してジャッジらの実力を軽んじる意図はない。だがしかし、100マイル前後の快速球を投げながら、打席では当たり前のように本塁打を打っていたプレーヤーが、近年にいただろうか。その唯一無二の存在価値を思えば、もはやMVPは確定的ではないかと思えてならない。
構成●THE DIGEST編集部
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