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MLB

ジャッジのMVP獲得は「毎晩打たないと無理」? 米コメンテーターがヤンキースの主砲を選外とする理由は「オオタニがいるから」

THE DIGEST編集部

2022.07.16

毎年のように議論が白熱するMLBのMVPレース。今季は大谷(左)とジャッジ(右)がその中心にいる。(C)Getty Images

毎年のように議論が白熱するMLBのMVPレース。今季は大谷(左)とジャッジ(右)がその中心にいる。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは好調を保っている。現地時間7月6日に行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦では今季31号ホームランを記録した。

 今季は開幕から快調にホームランを量産しているジャッジ。直近7試合で2本と開幕直後よりも勢いは落ちてはいるが、依然としてシーズン60本ペースを維持。OPS.964(出塁率.358+長打率.606)、ISO(長打率から打率を引いた数値).322といった他のスタッツを含めても、彼の存在感は際立ったままだ。

 所属するヤンキースはアメリカン・リーグ東地区で2位タンパベイ・レイズに13ゲーム差をつけ、首位を独走中。そのなかでジャッジは主砲として文字通りチームを牽引しているのだが、そんな彼でさえも、シーズンMVP獲得には“高い壁”が存在する。ロサンジェルス・エンジェルスの大谷翔平だ。

 今季も二刀流で安定した活躍を続けている28歳は、近年のMVP選考の重要な指標となっているbWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)が投打合計でリーグトップの4.9をマーク。ジャッジのそれ(3.8)を大きく上回っている。

 そうした活躍ぶりもあって、現地の識者たちの多くは大谷のMVPを推挙する。
 
 米ポッドキャスト番組『The Early Line』のコメンテーターであるドニー・ライトサイド氏は、「ハッキリ言ってしまうと、毎晩打たないと、ジャッジがMVPになるのは厳しい」と持論を展開。その根拠として「ショウヘイ・オオタニがいるからだ」と続けた。

「ジャッジは毎晩のようにセンセーショナルな活躍をしなければいけない。なぜなら、オオタニが毎試合出場を続けながら5日に1回は支配的な投球をしているからだ。私は『今年のオオタニは投手として非常に優秀な成績を収めるなら、打者として平均的でも最高の選手だ』と言ってきたが、その通りになっている」

 無論、ジャッジをMVPにすべきという声が全くないわけではない。米放送局『ESPN』のエドゥアルド・ペレス氏は「ヤンキースがこのまま勝ち続け、歴史を作るのなら、その中心にいるジャッジは正当に評価すべきだ」と訴える。つまりペレス氏はチーム成績とともに判断を下すべきというわけだ。たしかに一理あるか(それでは昨季のブラディミール・ゲレーロJr.はどうなってしまうのかとも思えなくもないが……)。

 シーズン後半戦に突入したばかりにもかかわらず、早くも“野球の本場”で議論されているMVPレースの行方。この先の展開も興味深く見守っていきたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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