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大谷翔平、今季もMVPならボンズらの持つ“伝説級”に! 米記者が「オオタニを当たり前と思っていないか?」と強調するワケ

THE DIGEST編集部

2022.07.16

早くもMVPへの期待や注目度が高まっている大谷。そんな偉才を推挙する声は日増しに強まっている。(C)Getty Images

早くもMVPへの期待や注目度が高まっている大谷。そんな偉才を推挙する声は日増しに強まっている。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、再びアメリカン・リーグのMVPになれるのか。早くも受賞レースへの注目度が高まっている。

 現時点で資格は十分にあると言えるだろう。打っては打率.258、19本塁打、56打点、10盗塁、OPS.842(出塁率.350+長打率.492)。投げては規定投球回にはわずかに及ばないものの、すでに昨季と同じ9勝(4敗)をマークし、防御率2.38、奪三振率12.72と圧巻のアベレージを残している。

 すでに31本塁打を記録しているアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)やOPSでリーグトップのヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)などライバルは決して少なくない。だが、MVPを決するうえでの重要な指標となるbWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)が投打合計でリーグトップの4.9を残す大谷は、最有力候補と言える。

 無論、今季もMVPとなれば、歴史的な快挙だ。1931年に現行のMVP選出方法となってからの2年連続の受賞は日本人選手史上初なのはもちろん、MLB史で振り返ってもわずか13人しかいない。

 ちなみに過去の達成者はバリー・ボンズ(1992-93)やアルバート・プーホルス(2008-09)、ミッキー・マントル(56-57)などレジェンド級のプレーヤーばかり。投手では1940年代にデトロイト・タイガースで活躍したハル・ニューハイザー(44-45)だけである。つまり投手として活躍する大谷が今季もMVPを手にすれば、77年ぶりの偉業にもなるのだ。
 
 またも歴史をこじ開ける可能性がある28歳のサムライには、米識者も太鼓判を押す。野球専門サイト『Pitcher List』に寄稿するダニエル・ポート記者は、「我々はオオタニのような選手を見たことがないことを思い出す必要がある」と自身のツイッターで発信した。

「僕は彼が先発登板した日も含めて毎日のようにヒットを打ちながら、球界でもトップレベルの活躍をしたことを当たり前のことだと思っているのではないか。でも、ショウヘイ・オオタニのような選手は見たことがないんだ。我々はその事実をあまりに話題にしなさすぎだ」

 当たり前のように“唯一無二の二刀流”をこなす。その事実こそ、何よりも大谷をMVPへと押し上げるかもしれない。まだまだ話題は尽きなそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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