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「馬鹿かよって思う」「恥ずかしくないのか」本塁打を打たれた相手の“確信歩き”に不満! ベテラン投手と若手との騒動が話題に

THE DIGEST編集部

2022.07.25

試合の趨勢が決していた終盤にロブレス(左)に本塁打を打たれたバムガーナー(右)。彼は、相手の振る舞いに苦言を呈した。(C)Getty Images

「あいつはピエロだな。まったく……」

 メジャー通算133勝の実力派投手マディソン・バムガーナーが放った一言が波紋を広げている。驚くべきことに彼は、上記の嫌味めいた言葉を味方ではなく、自身からホームランを放った相手選手に向けた。

 騒動の発端となったのは、現地時間7月24日に行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとワシントン・ナショナルズの一戦での一コマだ。この日、先発マウンドに立ったバムガーナーは、8回途中までわずか1失点という完投ペースで投球。そのなかで同回に対峙した相手9番ビクター・ロブレスに渾身の4シームを打たれて被弾していた。

 結局、チームは7対2と快勝。バムガーナーにも6勝目がついた。しかし、32歳のベテランは試合後の取材で、自身から本塁打を放った直後にドヤ顔で"確信歩き"を披露したロブレスの振る舞いをくさした。

「恥ずかしくないのかって思う。1対7で負けている状況で今年3本目のホームランを打っただけなのに、まるでバリー・ボンズがホームラン記録を更新しているような態度だった。俺は改めるべきだと思うね。失点は気にしないさ。7対2で、とにかく勝ったんだ。ただ、なんというかどういうつもりなんだって思う」
 
 さらに「俺はとっつきにくい不機嫌な年寄りだってことは分かってる」と自虐も交えたメジャーキャリア13年目のベテランからすれば、メジャー5年目のロブレスがビハインドの状況で打った1本のホームランで浮足立つなと言いたかったのかもしれない。それは「とにかく、こういうことって昔はなかったんだ。馬鹿かよって思うね」と語気を強めた当人のコメントからも察するに余りある。

 ただ、他球団のベテランが放った"一喝"にロブレスも黙ってはいなかった。

 翌日の同カードでもスタメン入りを果たした25歳は、試合途中のタッグアウトでピエロの赤い鼻をつけ、バムガーナーからの苦言を"イジり"、そして「彼は自分からホームランを打った選手全員をピエロって呼んでるんじゃない?」と反論したのだ。

「僕らにそんな振る舞いをされたくなければ、三振を奪うか、それを心配する必要がないように、もっと良いピッチングをすればいいんじゃない?」

 バムガーナーに食ってかかるロブレスの肝っ玉は見事。今後の両雄の対戦は、ひとつ注目となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

 
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