MLB

大谷翔平、驚きの“悪球打ち”! ゾーン外の1球を力で運んだ本塁打に米識者たちも「どうやったらこんな球を打てる」と賛辞

THE DIGEST編集部

2022.08.05

自らの身体よりに抜けてきたボールを打ち砕いた大谷。その一振りに現地の識者たちも息をのんだ。(C)Getty Images

 球界屈指の天才打者は、いかなるボールも巧みにさばく。大谷翔平が見せた一振りが話題となっている。

 この日の大谷のバットはよく触れていた。第1打席にレフトスタンドに23号アーチを放ち、第3打席に教科書通りのセンター前を打っていた。そんな背番号17が、球場をざわつかせたのは、チームが3点を追っていた7回2死無塁の局面で迎えた第4打席だ。

 相手左腕カービー・スニードと対峙したこの打席、カウント0-1から投じられた79.9マイル(約128.5キロ)のスライダーは、捕手ショーン・マーフィーが構えたアウトコースとは逆に、すっぽ抜けるような形でインコースへ。これを大谷は思い切ってフルスイング。きっちりと引っ叩いた打球は、速度107.1マイル(約172.4キロ)でライトスタンドに突き刺さった。

 明らかなボール球だった。それはMLBの公式チャートを見ても明確で、スニードが投げたボールはストライクゾーンから大きく内側に外れていた。そんな文字通りの"悪球"を大谷は難なくスタンドへと放り込んだのである。
 
 偉才が見せつけた"悪球打ち"には、米識者たちも驚きを隠さない。米メディア『The Athletic』などに寄稿していたブレント・マグワイア記者が「どうやってこんな球を打てるのかは見当がつかない」と唸れば、地元放送局『Bally Sports West』で解説を務めた元エンジェルスのマーク・グビサ氏は、次のように叫んだ。

「完全にストライクゾーン外のスライダーじゃないか! これをどうやってバレルの角度にもっていって、それもホームランに出来るんだ。いや、さすがユニコーンだ! まったくどうやって打ったか分からない」

 もっとも、彼の出色のパフォーマンスもむなしくエンジェルスは7対8で完敗。1試合7本のソロホームランを放ったチームが敗れたのは、MLB史上6回目の珍事だった。

構成●THE DIGEST編集部

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