8月3日に組合せ抽選が行われた全国高校野球選手権。新型コロナウイルスの集団感染により4校が変則的な日程となったが、初戦となる1回戦と2回戦の24カードの中から、特に注目の5試合をピックアップした。
●“大物食い”樹徳のエースが強力打線を封じられるか
【大会第1日(6日)第2試合/明豊(大分)vs樹徳(群馬)】
大分大会では5試合で52得点、準々決勝から3試合連続2ケタ得点と圧倒的な攻撃力が武器の明豊。2番打者ながら犠打わずかに1、5割を超える打率を誇る宮崎元哉が好調で、4番の嶽下桃之介、5番の竹下聖人も長打力があり、攻撃力は出場校の中でもトップと言える。
近年の甲子園の成績を見ても明豊が有利かと思われるが、群馬大会で前橋育英、桐生第一、健大高崎の3校を破ってきた樹徳も侮れない。その中心がエースの亀井颯玖だ。細身ながら140キロを超えるストレートをコーナーに集める投球は安定感抜群。序盤の集中打でリードを奪って逃げ切ると勝ちパターンができている。甲子園でも樹徳が先制するようなことになれば、面白い展開となりそうだ。
●大会屈指の好カードは好投手の投げ合いに?
【大会第2日(7日)第4試合/近江(滋賀)vs鳴門(徳島)】
初戦で最も注目度が高いのがこのカードと言えるだろう。春のセンバツ準優勝投手・近江の山田陽翔、大阪桐蔭を選抜で最も苦しめた鳴門の富田遼弥と、大会を代表する好投手の投げ合いが期待される。山田は滋賀大会序盤では登板機会が少なかったが、準決勝、決勝ではさすがのピッチングを披露。最速149キロをマークしたストレートと、鋭く落ちる縦の変化球でイニング数を上回る三振も奪っている。
一方の富田は徳島大会4試合を一人で投げ抜き、失点はわずかに4。四死球こそ少し多かったものの、さすがの安定感を見せた。打線はチーム打率4割を超える鳴門が上に見えるが、山田を打ち崩すのはやはり簡単ではなく、ロースコアの展開が予想される。先制点をどちらが奪うかが勝敗を分ける大きなポイントとなりそうだ。
●“大物食い”樹徳のエースが強力打線を封じられるか
【大会第1日(6日)第2試合/明豊(大分)vs樹徳(群馬)】
大分大会では5試合で52得点、準々決勝から3試合連続2ケタ得点と圧倒的な攻撃力が武器の明豊。2番打者ながら犠打わずかに1、5割を超える打率を誇る宮崎元哉が好調で、4番の嶽下桃之介、5番の竹下聖人も長打力があり、攻撃力は出場校の中でもトップと言える。
近年の甲子園の成績を見ても明豊が有利かと思われるが、群馬大会で前橋育英、桐生第一、健大高崎の3校を破ってきた樹徳も侮れない。その中心がエースの亀井颯玖だ。細身ながら140キロを超えるストレートをコーナーに集める投球は安定感抜群。序盤の集中打でリードを奪って逃げ切ると勝ちパターンができている。甲子園でも樹徳が先制するようなことになれば、面白い展開となりそうだ。
●大会屈指の好カードは好投手の投げ合いに?
【大会第2日(7日)第4試合/近江(滋賀)vs鳴門(徳島)】
初戦で最も注目度が高いのがこのカードと言えるだろう。春のセンバツ準優勝投手・近江の山田陽翔、大阪桐蔭を選抜で最も苦しめた鳴門の富田遼弥と、大会を代表する好投手の投げ合いが期待される。山田は滋賀大会序盤では登板機会が少なかったが、準決勝、決勝ではさすがのピッチングを披露。最速149キロをマークしたストレートと、鋭く落ちる縦の変化球でイニング数を上回る三振も奪っている。
一方の富田は徳島大会4試合を一人で投げ抜き、失点はわずかに4。四死球こそ少し多かったものの、さすがの安定感を見せた。打線はチーム打率4割を超える鳴門が上に見えるが、山田を打ち崩すのはやはり簡単ではなく、ロースコアの展開が予想される。先制点をどちらが奪うかが勝敗を分ける大きなポイントとなりそうだ。
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